苦手を克服できたと思えた時
苦手、出来ればしたくないと思うもの、何があるでしょうか。
私は、一番苦手と思うのは、人前で話をすることでした。というか、今でも苦手と思うので、「でした」の過去形じゃなく現在進行形かもしれません。
そんな私ですが、人前で話をすることが仕事の一部となっていた時期があります。その時は、苦手を克服出来ているなぁと不思議な感覚でした。では、なぜ克服できたのか、振り返ってみたいと思います。
人前で話すということ
「なんでもするので、人前で話をすることだけはさせないで」
そんなことを思っていた時がありました。自分は、縁の下の力持ちタイプと思っていましたし、人前で話をするなんて緊張して無理!って思っていました。
前の職場でのことです。
私は看護師で病院で勤務をしていました。病院内で必ず誰かが看護研究を行うという習慣があります。
当時、自分で興味本位で調べていたテーマがあり、一人でコツコツと2年ほどかけて調べていました。データも集まってきたし、研究論文という形でまとめてみることにしました。
そして、なぜか、その看護研究を院外の学会で発表することになりまして、初めてのPowerPoint作成と発表・・・。
一人で行った研究ですので、逃げ道がなく、準備も発表も私ひとり。
そして、発表当日を迎えました。
これは本当に緊張してしまって「口から心臓が飛び出しそう・・・」という表現がピッタリなほどでした。そして、なぜか聞く人も多くて、発表のあとの質問もたくさんあって、自分で何を聞かれ何を答えたか、そんな記憶がないくらいの状態(笑)。
あとから人に聞いたら、一応ちゃんと喋れていたようで安心しました。
そして、なぜか私の発表が最優秀賞をいただいたのです(笑)。
不思議なものです。そのせいで、福岡で行われる学会でも発表することになり、これはこれでいい経験になりました。そして、福岡での発表では緊張はしましたが、最初の時ほど緊張せずに発表できたように思います。
場数を踏むことが大切
そんな学会発表での経験が、自分を少し変えたようで、それから少しづつ自分の仕事の幅が増えていきました。
・自分の得意分野で役職、役割を与えられる
・院内の研修計画と実施
・院内の委員会の委員長を3つ兼任
仕事の幅が増えると言うのは、人前で話する機会が増えたということです。院内研修の実施に関しては、自分でいちから作る感じでしたので、研修の講師も私が行っていました。ということは、人前で話をすることがかなり多くなります。また、委員会の委員長をするということは月に1回は全員招集して会の運営をしていくことになります。
そうすると、自分では望まないのにどんどん人前で話をする機会が増えてしまいました。そうすると、やっぱり慣れてくるのです。全く緊張しないわけではありません。でも、話始めてしまえば気にならない感じになっていくのです。
これは、苦手なことも場数をふめば、ある程度克服できるということでしょうか。当時、自分の中では不思議な感覚がありました。
苦手を克服するには
さて、当時自分の苦手を克服したような気になっていましたが、やっぱり今は、その病院を退職して今の職場にきているので、若干ふりだしに戻っている感じは否めません。
ただ、人前で話をする経験がたくさんある自分を知っているので、また、人前で話をする機会があっても、ある程度は出来るのではないか、そんなことを思っています
苦手を克服するには、チャレンジと慣れ、これが一番大切なのかもしれません。