私のまわりの患者さん
私は、病院で入院の窓口となる仕事をしています。つまり近隣の病院や在宅の方からの入院の相談を受けているのです。
最近、入院の相談のあった患者さんは、90歳代の男性の方。
電話で病気や身体の状態を聞いていくと、最後に言われたのです。
「実は、さわっちゃうんですよね・・・。」
いやいや、90になってもやっぱりエロさは健在なのですね(苦笑)
若い時からのくせは直らない
ある程度高齢の方の若かりし頃は、セクハラが今の時代のように大きな問題になることは少なかったのだろうと思います。
男は浮気のひとつも甲斐性なんて言っていた時代ですからね。90代と言えば、そういう時代を生きてきた人なんじゃないかと思います。
今回は、家で倒れて救急搬送されて近隣の病院に入院されたようですが、体力的にはかなり低下して歩くことも難しいようです。なので、力も弱弱しく、セクハラと言っても、さわろうと手が伸びるくらいで、「ダメよ」と手を押さえるくらいで対応できると聞いています。
それも、男女関係なく手が伸びるようなので、もはや無意識に手が動くレベルなのではないかと推測しています。
若い時は、どんな生活をしていたんだろうって、考えてしまいますね。
以前も、患者さんのセクハラについて書いた記事がありますので、良かったら読んでみてください。
患者さんのセクハラというのは、実際、現場での問題は大きいと思います。やっぱり、医療の中では羞恥心を伴う処置やケアというのはつきものですからね。患者さんによっては、そこを狙ってしてくる人もいますし、夜勤の時などは人数が少ないので、対応が難しい場面もあるでしょう。
毅然とした態度をとっていく必要はありますが、いかにそういう場面を作らないようにするか、そして逃げるかが大事になってくるような気がします。
自宅に帰りたい患者さん、その後のその後
話を変えて、以前、自宅に無理やり帰った患者さんのことを書きました。
サービスをすべて拒否してしまった患者さんですが、その後長男さんがかかわり、本人が拒否してもヘルパーは入って欲しいということで、毎日、1日3回ヘルパーさんが訪問して様子をみてくれています。
毎日自宅で転んでいて、一人では起き上がれなくなっているようですが、ヘルパーさんが定期的に来てくれるので助けてもらっているようです。転び方がうまいのか、骨折はせずにいますし、やっぱりタクシーに乗って買い物に行ったりしているようです。
自分の好きに生活することに対する執着ってすごいですね。
自分の老後のことや、一人で生活することになった時はどんな生活になるだろうか・・・とつい考えてしまいます。
もう一人の自宅に帰りたい患者さん
最近、家に帰りたいと訴えが強くなっている70代の患者さん。
「リハビリの人が家族を丸め込んで帰れないようにしている」とか、「妻が帰ってきて欲しいと言っている」など、被害妄想とういうか、妄想というか、訴えがおかしくなってきています。
骨折している骨がまだ十分つながっていないのと、起き上がりが出来ない、歩行が不安定などでもう少し入院の必要があるのですが、帰りたい一心で、リハビリの人が家族を丸め込んで帰れないようにしているなど、被害妄想が強くなっているのです。
家族と本人だけで話をしてもらうことで、少し落ち着いてきましたが、「お正月は家に帰ってお酒を飲みたいなぁ・・・」とか話をしているそうです。
まぁ、気持ちはわからなくもないですが(笑)。
私の個人的な意見としては、家に帰って好きなことしたらいいんじゃない?って思ってしまいますが、なかなか現実は厳しそうです。
こんな感じで、日々入院している(入院していた)患者さんとの交流を楽しんでいます(笑)。病院の現実の一こまを知っていただけたら嬉しいです。