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【詩】僕らの日常

前から知ってたように僕らは出会った
たわいなく転げて手を叩く
時間はこぼれて色彩が満たす
労は洗い流され素が戻る

部屋に上がればいつもの場所へ
ただ通り、気遣い、知らん顔をする
関係ない話も確信を突いてみても
ここへ戻って食器を鳴らす
お腹すいたといただこう

折れそうな時はただ抱きしめに行くよ
どこにいるかわからなくなったら
ただずっと手を握ってて

同じ時間にいても離れていても
どうしてるかとふと思ったり
話したいことストックも充分で
もう僕の日常の一部分なんだ

眠るそばで話す声も
隣の部屋でふざけ合う声も
ただ心地いい
僕を呼ぶ声も合図する目も
遠くで手を振る君も
ただうれしい

僕を僕より知っていて
君を君より知っている
だからたわいなく知らん顔で
いつもの場所で君の歌う歌を聴こう
この上なく幸せな時間がこぼれてる

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