最近の記事

【詩】目でみえないもの

悲しみは目ではみえない 本当のところはわからない 大切な人をなくしても あなたも私も 傍から見たら元気そうと 心配させるつもりもないし 泣いてみせるつもりもない だからってなにも感じてないわけじゃない 悲しみばかりは見て その愛の深さは測れない

    • 【詩】もっていないもの

      ぼくはなにも持ってなくて 持っていないことの寂しさを知る ないものを欲しがったり 持っていたものを求めたり 無限と思ってたことが そうじゃないかもと思えてきたり 持っているものには本当に感謝している でも今日は持ってないものへの感傷に浸りたい気もする 持ってないは 寂しくて 虚しくて 悲しくて 懐かしくて やりきれなくて 無に思えて 無気力で 無力で 宙ぶらりんで 見失ってて 迷ってて 見えてなくて 何者かわからなくて そわそわしてて 臆病で 妬ましくて どうでもよ

      • 【詩】ものさし

        みんなが同じ物差しで計る世界 どこまでも果てしなく整っている 物差しに目盛がない世界 全部がでこぼこで果てしなく楽しい 本当は何も計ることなんて出来ない いいも悪いも普通も大勢が思えばそれになる いい方に入ろうと普通でいようとしがみつく はみ出ないように うまく乗れなかったら息を殺して だからきれいに整ったつまらない世界 だけど本当はそれは一部で 自由で大切な生き方を持つ人たちが でこぼこの世界で伝えようと歌ってる 手を取ってひっぱり上げてくれた ここから見る景色は美し

        • 【詩】胸にともるもの

          何をしていても 心のどこかに それはあって 舞い上がる気持ち抑える ふと思えば胸は高鳴り心は澄み 何がそうさせてるのかただ君に会いたい いつか好きだった曲もやっぱり 胸にしみてこころ震える 思い描いた通りの世界はちゃんとそこにあって 自分が人生をちゃんと生きていているから 確かに感じているから すごいものを作っている人たちへの賞賛と 敬意が私の背中を押す ただ自分を信じて前に進む ただ進む 一歩一歩 新しいことにも門は開かれていて 自分の思う道を誰かと笑いながら進もう 共

        【詩】目でみえないもの

          【詩】キライな彼女

          正直に言うと わたしはあなたがキライです だけど私にはあなたが必要で 大切な人です きれい事でごまかせば ドロドロした感情に蓋もできるかも 女だからなのか人間だからなのか 薄汚い気持ちはいつもそこにあって 見ないようにしてきてたけど みとめてみるとどうなるかと思います 人の幸せを心から喜べる人は 本当に幸せな人だけなのかも知れません 幸せだと言ってる人も幸せそうな人も 人の幸せを心から喜んでいるようには見えません わたしがあなたを好きになって 薄汚い気持ちが消えたら

          【詩】キライな彼女

          【詩】散歩道

          ただなんでもない日に なんでもない夕暮れの道 人が創り出せない 折り重なる色の絵が空にあって そばにあなたを感じたまま それに見惚れる たわいもない話も笑い声も 風の音を聞く沈黙も 穏やかに流れる時間は 刻々と色を変え静けさへ向かう ふいに手を取って確かめる 来た道を戻ればまた違う景色 遠くをモノレールが渡っていく 夕涼みしている人たちの憩いも 手を強く握るほど愛おしい 一緒に歩く道が、創り出されるすべてが 愛おしく刻々と流れてゆく

          【詩】散歩道

          【詩】僕らの日常

          前から知ってたように僕らは出会った たわいなく転げて手を叩く 時間はこぼれて色彩が満たす 労は洗い流され素が戻る 部屋に上がればいつもの場所へ ただ通り、気遣い、知らん顔をする 関係ない話も確信を突いてみても ここへ戻って食器を鳴らす お腹すいたといただこう 折れそうな時はただ抱きしめに行くよ どこにいるかわからなくなったら ただずっと手を握ってて 同じ時間にいても離れていても どうしてるかとふと思ったり 話したいことストックも充分で もう僕の日常の一部分なんだ 眠る

          【詩】僕らの日常

          【詩】人生の時間

          終わるまでにやり遂げるには時間がないと彼は言った 真ん中過ぎは何の時間かわからなくて 消化試合のように思ってた たくさんの時間の種類が存在しているのに なぜ1つしかないように思い込むんだろう 脈を打つ 踏みしめる ここにいる 誰かの声で目が覚める ぼくはどこにでも行ける 自信がないからやるものと勇猛果敢な彼は言う

          【詩】人生の時間

          【詩】空席

          そこに落ちたら あなたがいて 空席だったそこに 鼓動が聞こえる 波が立つ 高揚と 暖かさと ざわざわと音を立てる空気が 愛おしく ただ鼓動に耳を澄ませる 探したり 知ったり 聞いたり 感じたり 触ったり 作ったりして あいまいをみつける 支配されて 奪われて 寂しさも 悲しさも あるから 消えてくれればとも思う ただ席を立てば 何も感じなくなると 知っているから わたしが手を放すときまで ただ鼓動を聞いていよう

          【詩】空席

          【詩】そこに生きて、笑っている

          今はまだ虚構の世界 断片的でリアルで愛おしい 今はもう本当の世界 リアルさのない愛おしい現実に ふと目を覚ます 虚構の住人たちが生身だと知る ぼくはただそこに生きて、笑っている 境目はあいまいで とてもわからないように馴染んでて 奇想天外なことも まるで最初からあったように同化してく 不思議なことはたくさんあって つながって、馴染んで、包む 笑い合って、癒して、糧になる 産んで、広がって、震わせて ぼくにも出来ると知ったから ただ求めるよ 配る方法を 君の手を握ってる

          【詩】そこに生きて、笑っている

          【詩】タイムライン

          とてもシンプルだった 雲をくぐって 光をあつめて 風にのせる 音とおなじ 自由を手に 嘘をなじませる 幻想を本当にしのばせて 夢をみる 夜のしずまり いちかばちかも計算ずくも キーが時間を刻んで 動きは華やかさと静けさを装う ただ思うままに ただ感覚だけがたより 初めて目にするものを作る 誰にもまねできない 自分だけのもの 苦痛はなく ただ流れていく 世の中に溢れているひとつひとつを ただかたちにしていく そのいちぶを切り取って 貼り付けるだけで表現になる 難しく

          【詩】タイムライン

          なにかを創ること

          なにかを創ること なかったものを人のこころに宿すということ ずっとずっとそうするべきだと あたり前だと疑う余地もないこと 全部わかってる 不思議なことに 身体はちょっとも動かない 雲をつかむような 虚しさに襲われるだけ まだ行けないなら周りを周っているいるだけでいい 焦りを抱え ひっかかりと一緒に 小さな旅を続ける 景色に満足する でも 不思議なことに 身体はちょっとも動かない ずっと知りたかった 一番知らないこと とても単純かもしれない でもどこまで本当かわからない

          なにかを創ること

          せかいのカラクリ

          そこはここで 笑い合う声も 誰かと話す声も ここにあって どうして会えたんだろう どうして昔からの友達のように あたりまえのように馴染む 孤独が降りてくるとき ただ行って 腕にチカラをこめて ただ伝える こころを溶かす 本当のカラクリを 遠くおよばないと 見上げるだけで 気が遠くなっていた そばにいたら暖かくて 自分を認められた 隔たりをかるく超え そばでバカいって笑ってる 頑なな決めつけも 思い込みも あなたは軽く笑って空気になって消えた そして世界はひろがった

          せかいのカラクリ

          ことばをうたうひと

          あなたは教えてくれた 言葉を繰る 心を言葉にするのは難しいけど その言葉はたくさんの心を伝える 彩りも深い悲しみも軽やかで深い愛も 関係性もこころのある場所も みじかい並びがたくさんの景色を生む 言葉を知ることは心を遠くの運ぶこと 並べても難しいとあなたは言う 真実にはならないと けれどそれが思いが溢れてると伝わる あなたは私のこころを触ったけれど ふるえた気持ちは私だけのもの 共感も無関心も反論もあって でも私にだけ感じられる あなたを讃える たとえ薄れても そ

          ことばをうたうひと