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毒親に結婚の話を持ちかける苦しさ

大変ありがたいことに、結婚したいと思えるパートナーと出会うことができた。
幸い向こうも結婚したいと思ってくれている。

さて、ここで毒親持ちにとってずーーーーーっっっと頭から離れないのは「結婚をどう親に伝えるか

親は子どもの幸せを願っていないから祝われないだろうな…
いや、お祝いなんてなくていいから、せめてスムーズに何もかも終わらせたい…そんなこと叶うのか…

いろいろ、とにかくいろいろなことを逡巡させ、とにかく一つひとつやることにした。

①パートナーに伝える

まず何よりも先にパートナーに、「親がいかにヤバいか」を説明。

でも、そもそも親について説明すること自体が苦痛であり、震える声と手を抑えながら話した。
パートナーは寄り添って聞いてくれるけど、やっぱり、毒親に育てられた人ではないので、「なんでそこまで親を嫌うの?」という感じだった。

まあ無理もない。

この苦しさを分かって欲しい

でも、心から理解することは難しい

伝えきれてないだろうなと思いながらも、それでもまだパートナー自身は私の親に会ったことがないので、あまりに多くの先入観を植え付けたくもなくここで終了。

②親に伝える

最 難 関
なのだが、まだ結婚の話はしない。
「なんでそんな大事なこと、今まで言わなかったの!」とキレられるのが一番だるい。

なのでまずは、私1人が帰省したタイミングで
「いま付き合っている人がいる。今度会って欲しい」とだけ打診。
かなり驚かれたし怪訝な顔もされた。

親「結婚するの?」
私「まあいつかは。」
親「結婚式しなくていいからね!絶対」
私「…」

なるほど、結婚式に来たくないのか。
私は式自体はやりたかったけど、親が来たくないというのなら好都合。こちらも呼びたくない。
ただ、結婚式を実施したことが後からバレてはだるい。

私「でも友だち呼びたいから式はやろうかなと思ってる。友だちだけのパーティーみたいな」
親「それがいい。そうしな。」

言質獲得!

③パートナーご挨拶

その数ヶ月後挨拶に行くわけだが、この時はまだ「会っただけ」
うちの親の場合、外面はかなり良いので、むしろ実際会ったパートナーも「言うほど嫌な人じゃなくない?」という感想になるほど。

揉めなくて何よりではある…

④1年後、再ご挨拶

さてここで1年空く。
本記事冒頭で、「一つひとつやっていく」と書いたが、まさに年単位の計画。

いきなり結婚の挨拶ではなく、まずジャブ打ちの挨拶を挟んでいた。

その1年後、正式に結婚の挨拶として出向いた。

挨拶自体はまた滞りなく終わったものの、挨拶前の調整がとにかく大変だった。

親の「挨拶なんか行きたくない」という気持ちが見え見えで、でも「行きません」と自分たちが悪者になるような発言はぜっっったいにしないので、あれこれ理由をつけて「じゃあやめとく?」言われ待ち。

私だってやめときたいけど、パートナー側がそうもいかないので、間に入って調整する私が心を砕きながらなんとか挨拶にこぎつけたのだった。


いや、こんっっっなに子どもの結婚に前向きじゃない親いる???

一貫してずっと、
・お祝いの言葉はない
・結婚にまつわる行事的なものに一切行きたがらない

私は、うちの親ならこうだろうなとある種の想像はついていた。
そして、今までならそれを踏まえて避けることができた。

でも結婚は違う。

パートナーがいて、その両親がいる。
私だけの気持ちや判断でどうにかなることじゃないのだ。

パートナーは、すごく優しくて思慮深い人なのだけど、やっぱりこの苦しみと辛さは理解できないようで、私は結構孤独だった。

そりゃそうだ、他人の苦しみなんて他人が分かるわけがない。
そんなこと分かってる。

ただ、「親がキライ」という反抗期の子どもみたいな気持ちだからと、ちょっとの間私が我慢して諸々の行事を遂行させなければならないこの状況が疲れてしまった。

さて、結婚挨拶の後はどうなったか?

常識では当然、この後は両家顔合わせがある。

そして毒親持ちの方なら察してくれるだろう。

「両家顔合わせか………………」

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