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【キャリア】看護師だけど会社で働く!産業保健職の仕事について


今回はかなりマイナー職である、私のお仕事紹介をしていきたいと思います。

へ〜、こんな仕事もあるんだと、ゆるく見てもらえると嬉しいです。


私の職業は「産業看護師」や「産業看護職」と呼ばれています。会社の保健室にいる看護師と思ってもらえれば大丈夫です。

会社によって健康管理室、健康相談室、医務室・・・など呼び名は様々ですが、ここでは皆さんの聞き馴染みの深いであろう「保健室」と呼んでいこうと思います。

産業保健とは

産業保健(産業衛生や労働衛生とほぼ同義語)は、労働者個人の健康管理はもちろんのこと、職場環境の改善やより良い職場文化の形成、さらには社会全体に寄与する幅広い活動。

公益社団法人 日本産業衛生学会

会社にいる医療職の正体


なかなか利用する機会も多くなく、看護師と顔見知りでない限り、フラッと保健室によるなんてことはそうないですよね。

会社に看護師はいるけど、一体何をしているのかわからないという疑問をお持ちの方もいると思います。


産業看護師のお仕事で関わりが深いのは、人事部です。
産業医とともに体調不良者へのアプローチはもちろん、人事や上長と連携し様々な対応を行います。
また、組織単位でどのように社員の健康を維持促進させていくかといった施策を、人事や幹部役員と話しながら進めていきます。


簡単に言えば、調整役!

OLナースのお仕事内容

1 定期健康診断や人間ドック

会社から必ず年に1度は健診を受けるようにと催促がくる方も多いと思います。

健診や人間ドックは、受けた後が大事です。が、意外と受けっぱなしの方が多いんですよね(悲しい…!)

そのため、結果がよくなかった社員さんと面談し、生活全般のアドバイスをしたり、クリニックや病院にスムーズに受診できるようサポートしています。

2 長時間労働

長時間労働は、体はもちろん、メンタルにも悪影響があります。そのため、毎月の長時間労働者をピックアップし、その都度体調に確認をしています。

3 ストレスチェック

皆さんはストレスチェックを受けたことはありますか?

ストレスチェックで高ストレスと判定された人たちには、任意の面談を実施します。
そこで体調が悪いということがわかれば、本人のメンタルサポートはもちろん、職場や人事と連携したり、クリニックを紹介したりと様々な対応を行います。

4 休職中や復職後の対応

お休み中や復帰後の方を対象に、定期的に体調を確認しています。
これは会社にもよりますが、産業医が行うことが多く、看護師は記録をとったり、面談の日程調整などを担当します。

5 健康相談

健康相談は、本人や上長からの依頼で実施します。

上司から「部下が夜寝られないことで悩んでおり、体調が悪そう。退職したいとも言っている。」などと連絡がくることも多く、まずは看護師が面談をして概要を確認して、必要時産業医につなげます。

6 健康教育

健康情報が載ったチラシを毎月発行したり、禁煙対策を行ったり、健康セミナーを開催したりと、年間を通して様々な方法で、社員の皆さんに「健康とは」を届けています。

7 安全衛生委員会への出席

こちらは、役員や人事、労働組合などが集まり、毎月の会社の安全管理状況などを報告する会です。
私も出席し、1ヶ月の会社の動きを把握したり、保健室の稼働状況を共有したりします。



いかがでしたでしょうか。
何となく、会社の保健室の看護師が何をしているかイメージできたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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