「グランメゾン・パリ」尾花のリベンジ、圧巻のフルコース 映画感想文#50
※点数は5点満点(3.8点がベース)
※本編内容に触れたりするので、ネタバレ注意です
こんにちは、こんばんは
「グランメゾン・パリ」を観てきました!
2024年の映画納めの1本となった
4.6点
大好きなドラマ「グランメゾン東京」の劇場版
ずっと待っていた
12/29のSPドラマでコロナ禍で星を失った店が
若い力にグランメゾン東京を託し、星を取り戻す
そして、パリに向かうまでを描いた
12/30というド年末に公開!?と思ったが、
観に行ってよかったと思える作品だった
二つ星で再び苦しむ尾花
かつて、パリの店「エスコフィユ」で二つ星を
獲得したが、三つ星に届かなかった…
その時は、他人の意見を全く聞かなかった
そして、日仏首脳会談の昼食会で事件が起こり、全てを失った
倫子と出会い、周りの意見を取り入れるように変わり、最高のチームと共に「グランメゾン東京」を作り上げた
そんな尾花だったが、パリで二つ星止まりとなり
スタッフに強く当たったりと、昔のように戻ってしまう
作中での京野のセリフにもあったが、
昔のまんまじゃねぇか!
食材の仕入れ問題、ユアンの借金取りや店の立ち退き要請など序盤から絶望的な苦しい展開が続く
新キャラ パティシエのユアン
そんな尾花に対し1人だけ我を通す人がいた
今作から登場、パティシエのユアン
最初の会食では、このデザートだけ食べたかった
と言われるほど実力がある
悪い組織から借金をしていて店も被害に遭うのだが、それはデザートの研究をするためであったり
絶対に星は取れると信じている、かなり熱い男
火事で被害に遭ったチーズを買い取り、仕入れがうまくいくという流れ的にも必要であったが
それだけでは新キャラとして微妙だったかもしれない
10年前、パリでお互い勝負していたもの同士
尾花となら、三つ星が取れる
三つ星を取るためにはユアンが必要
しっかり、ユアンの物語があって良かった
京野たちとの関係に関してはしっかりドラマで描いているので
観ていない方はぜひ!
SPドラマから続くコロナ問題
SPドラマの始まりも印象的だった
コロナにより店を守るためにNEXマネジメントと資本提携し、
店を守れたが、星を失った
今度はコロナに感染し、絶対味覚の倫子が味覚異常になってしまう
料理人にとっては、さらに鋭い味覚を持ってるからこその尾花に認められ、日本で三つ星に辿り着いた倫子にとっては辛すぎるものだった
尾花からの「任せるわ」
エスコフィユ時代に尾花の期待に応えることができず、グランメゾン東京で、期待に応えらえるようになった
自分の料理で尾花が天を見上げる度、嬉しそうにしていた
そんな過程を知っているからこそ
「庭園風季節のサラダ」を作る時の相澤へ言った
「任せるわ」
この言葉の意味はすごく大きく感じた
さらにはコロナ感染後、自分の味覚に自信をなくした倫子への「任せるわ」もまた信頼の証である
ユアンの試食で尾花と同じ方を選ぶシーンでの言葉にはしないが相澤の嬉しそうな表情や尾花とのやり取りが良かった
圧巻のフルコース
グランメゾン東京で三つ星を取ったフルコース
SPドラマでの若い力による復活のフルコース
どちらのフルコースも美味しそうで美しかった
料理の音や見せ方も素晴らしかった
でも、今作のフルコースは別格、圧巻でした
様々な国籍の人が働くスタッフ全員の
思いを全て詰め込んだフルコース
そして、メインの「ピティヴィエ」
1人では無理でもみんなの力でという王道の展開ではあるが、
料理で見事にねじ伏せてきた
リンダがここまで笑顔で食べるシーンなんて
シリーズで初だと思う
より際立たせるサウンドトラック
ドラマで使われていた「グランメゾン東京 - Main Theme -」
自分が大好きな曲である
そして、映画での「Grand Maison Paris」
序盤から続いた苦しい展開
→みんなで料理を試行錯誤
(「グランメゾン東京 - Main Theme -」)
→圧巻のフルコース
(「Grand Maison Paris」)
味や匂いはわからないが、展開を熱くし
料理をさらに際立たせていた
(2回目をIMAXで観たら、より涙出ました)
最後に!
苦しい展開からの圧巻のフルコース、最高でした
ドラマも含めて、自分は木村拓哉さんの目に涙を浮かべた
表情や演技が好きみたいです
素晴らしい集大成をありがとうございました