図書館で働いていたころの失敗談。今だから”ちょっぴり”わかる「集客」のコツ。
「なぜ申し込みがないの!?」
図書館で働いていた頃のこと。わたしは焦っていました。
なぜなら担当する親子向けイベントに、全然申し込みがなかったから。会場がスッカラカンになる恐れがあったからです。
今日は『今だからわかる「集客」のコツ』と題して、当時の問題点を探っていきたいと思います。
そもそもどんなイベントだった?
イベントのテーマは「自然科学の本」の面白さを知るもの。これだけだと、なんだかわからないですね。
異動していった前の担当者から引き継いだこのイベント。特にこれといった資料もなく、チラシを作ろうにも「うーん……」。そこでわたしは、これまでのデザインを流用して、次のようなチラシを作ったのです。
いま思い出しても恐ろしいチラシ。冒頭のような悲劇に見舞われたのは必然だったのかもしれません。
問題点
①ベネフィットがない
人がみずから動くのは「ベネフィット(それ手にした未来)」があるから。モノを購入するのも、イベントに申し込むのも、それによって得られるステキな未来が想像できるからです。
でもわたしの作ったチラシには、見事にその要素がありません。
だから……
こんな言葉があれば、ちょっとは未来が見えたかもしれません。利用者の潜在的なニーズを考えるって大事ですよね。(勉強中のため、キャッチコピーが下手くそなのはご容赦ください)
②内容が分からず、好奇心をくすぐられない
先ほどのチラシでは、内容が分からないため好奇心をくすぐられません。パッと見て、二度見してしまうようなワクワク感もありません。
話を聞くイベントなのか。工作があるのか。実験があるのか。そもそもの内容が欠落しています。
当時、講師の先生にも確認はしました。でも「適当に話をしますから大丈夫ですよー」とのお言葉に甘えて、圧倒的に確認不足だったわたし。詳細を聞いて告知するべきだったと猛省です。
③限定性や希少性がない
毎年行われるこのイベント。先生は毎年ちがうものの「いま申し込まなければ!」というような希少性がありません。図書館好きの人でさえ「今年もなんかやるんだな~」でスルーしてしまいます。
だから……
こんな言葉があれば、ちょっとは「申し込まなくちゃ!」という動機につながったかもしれません。(繰り返しになりますが、キャッチコピーが下手くそなのはご容赦くださいませ)
イベントはどうなった
さて、そんなこんなで最後まで伸び悩んだ申し込み。関係者を呼んで、それなりに席を埋めなければと考えていたところ……
中止になりました。
なぜならインフルエンザが流行したため。このイベントは結局まぼろしに終わったのです。
公務員も、もっと集客を勉強しなきゃダメだなぁと思い返した「読書の秋」なのでした。
【ライ活 14日目 完】
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