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静岡の冬あるある「風花」

やった!雪だ!!祭りだ!!!

……どうもこんにちは。
静岡県出身の?!めめへぬひれもひです。

そろそろ冬ですね。
季節の変わり目ということもあって、絶賛体調崩し中なのですが、今日はタイトルにもある通り、「風花」(かざはな)について語ります。

風花なんて聞いたことない人もいると思いますが、方言ではありません。しかもなんと風花という言葉、静岡県の冬の頻出単語です。

この言葉の謎を解くヒントは、静岡県雪降らなすぎ問題、そして地理的条件にあります。今日はこの風花、そして静岡県の雪問題を調べてみたいと思います!

それでは目次見ていきましょう!

1.風花とは?

 風花ってじゃあ何?と言うことなんですけど、県民でも定義がよく分からなかったので、ちょっと調べてみました。

風花(かざはな、かざばな)は、晴天時に雪が風に舞うようにちらちらと降ること。あるいは山などに降り積もった雪が風によって飛ばされ(地吹雪)、小雪がちらつく現象のこと。からっ風で有名な静岡県や群馬県でよく見られる。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/風花

 晴れた日に舞うことなのか、と今知った静岡県民です。ちなみに、風花は「舞う」と言います。「降る」じゃ風情がないですよね。
 ほんとはWikipediaで調べるの良くないのですが、ちょっと興味深い記述があったので載せてみました。筆者も知らなかったのですが、静岡県以外にも、群馬県でもよく見られるそうですね!どうやら地理的条件が関係しているようで、風花が起こりやすい場所というものがあるみたいです。

 日本海側や山の上で降った雪が吹き下ろして、なおかつ晴れた日にそれが観測される必要があるわけですから、なかなか珍しい現象のような気もしてきました。
 ・まず、北側(日本海側)に山地があること。
 ・次に、シベリア気団が強まって、日本海側で雪が降り、かつ北からの風が強くなること。
 ・さらに、観測地は晴れている(雪が降っていない)こと。
 これらをクリアして初めて風花になるわけです。県の北側に山地が無いといけないので、群馬や静岡で観測されやすいのは必然なんでしょうね。
 ちなみに福島などでも風花は確認されているようで、この時は県の西側(つまり日本海側)にある山地から雪が吹き下ろすことで観測されたみたいです。一概に北に山が無いと風花が起こらないとは言えないようです。

 しかし、風花が全静岡県民が耳にするような有名ワードになっているのには、風花が起こる土地が少ないことに加えて、もう一つ理由があると考えました。それは、群馬県に比べて静岡県ではあまりに雪が降らなさすぎるということです。

2.静岡県と雪

静岡市の年間降雪量は驚異の0cm!

 降らなすぎる!!!!もはやあまりに雪が観測されないため、降雪や積雪の観測を行っているのは、静岡市の観測地点ただ一つだそうです。気象庁のデータを見ると、怒涛の勢いで雪の欄には0が並んでいるため非常に面白いです。
 ちなみに0cmは0.1cmなども含まれているのですがここ最近はそれすらもなく、欠測扱いです……
 また、2019年に総務省から公開された「都道府県のすがた2019」では年間雪日数が1日と、全都道府県中45位!同率で宮崎県が45位、最下位は沖縄県でした。
 宮崎と同率は流石に笑えますね。ほぼ南国です。

 一方で群馬県は33位で雪日数は16日!風花も話題になるかもしれませんが、こんなに雪が降るんだったら、そこまで騒がれることでもないのかもしれません。全国的に見れば群馬県も降らない方だとは思いますが……

 こんなに降らないんだと知れば、風花が舞ったら大騒ぎなのも想像に難くないと思います。これが風花が静岡の冬の頻出単語であるわけなんでしょうね。


(都道府県のすがたでは、それ以降年間雪日数の公表がないため、少し古いデータですね。しかも、2019年版ですが掲載データは2017年のもの。7年前……)
引用元は記事末のリンクにあります。気になる方は見てみてください。


でも降るところもある、気をつけて

 もちろん静岡県内にも雪が降るところもあります。静岡県は雪が降らない!!と聞いて、冬に遊びに来るなら注意が必要です。南アルプスに面する山あいや、富士山周辺、伊豆の山奥などは、雪が降るらしいです!伊豆山奥というのは、天城越えで有名な伊豆の天城山とかですね。
下図にまとめてみました!緑の線より下側の地域の平地には滅多に雪は降らない印象です。

雪が降る地域
白地図は記事末のリンクより
ちょっと独断入ってます

 結構降る地域あるじゃん!と思うかも知れませんが、だいたい山間部でほとんど人は住んでいません。特に富士山周辺と静岡市井川よりも上の地域は、住んでる人がいないと思います。
 問題なのは県庁所在地である静岡市や、政令指定都市である浜松市といった、県の中心的な土地では一切雪が降らないことです。特に県中部は、その降らなさに拍車がかかります。
 筆者はおよそ20年静岡県中部で暮らしていましたが、風花は10回ほど、降雪は2回、積雪は経験していません。降雪といっても、水の混じったべちゃべちゃとした汚い雪です。積もったとしても雪だるまは作れなさそうですね……

 大学進学を機に名古屋に来た私ですが、名古屋では雪が降ることもあると聞いて大はしゃぎです。(愛知県は年間雪日数が17日、群馬より多い!)
早く降らないかなあといつも思っています。

3.雪だ‼︎‼︎‼︎

 やった!雪だ!!祭りだ!!!という導入文は、静岡県民にとって誇張でもなんでもありません。雪が降るだけで県内ニュースが騒ぎ出し、小学校の授業はもちろん中断。外に出て遊んでも良いと言う許可が出されます。

↓今年の初めにも風花はニュースになっていました。

 珍しすぎる雪(というか風花なんですが)に、児童が大はしゃぎして授業がままならないと言うのもあるでしょうし、そもそも大切な経験として授業を中断してでも外に遊びに出させているんでしょうね。心なしか、先生もちょっとはしゃいでいたような気がします。たとえ大人になっても静岡県民なのは変わりませんからね。やっぱり雪が嬉しい気持ちはどこかにあったのかもしれません。

 面白いニュースを見つけました。2022年1月6日の静岡朝日テレビのニュースです。この年のことをよく覚えています。地元には降りませんでしたが、静岡市内は雪が降ったらしいと話題になっていました。
 このニュースによると、静岡市街地での積雪は2001年が最後だそうです……生まれてない!!!
 雪を初めてみたと語る子供も多く、高齢者の方でさえも雪を珍しがっている様子は、よく雪の降る地域の人からしたら、びっくりなのかも知れません。

4.さいごに

 小さな頃からよく聞いてきた風花、ちゃんと調べてみるととても面白かったです。今年こそ雪が降らないか期待しているところはありますが、静岡県民のほとんどは長靴も厚手のコートもスコップも持っていないので、積雪なんてしたら全交通機関が麻痺するでしょうね……やっぱり降雪くらいがちょうどいいかもしれません。

 しかし、私は名古屋在住1年目!名古屋に来たからには雪を期待せずにはいられません。雪が降ったら、全力で雪遊びをします。友人とももう約束を取り付けてあるので、早く降って欲しいなあ……

 ということで、今回のnoteはここまでです!読んでいただきありがとうございます。今年こそ雪合戦をするという筆者の夢(?)が叶うように、皆さんぜひ祈っておいてください!笑笑

それではまた次のnoteでお会いしましょう!

5.閲覧・引用サイト一覧

 このnoteを書くにあたって、利用したサイトを貼っておきます!気になる方は見てみてください。

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