自分と相手の内側を感じながら「きく」こと。西村佳哲さんのインタビューのワークショップを終えて
西村佳哲さんの「インタビューのワークショップ」に、5泊6日で参加してきました。
山梨県・清里の山奥で、たっぷりの時間と静けさのなか、「きく」ことを通して相手と自分の内側に潜っていく。あまりにもかけがえのない時間で、思い出すと胸の奥がきゅっとなります。
「きく」ことの根底にあるのは、その人と「かかわる」こと。
相手のことが大切なのに、大切だからこそ、かかわり方を誤って傷つけてしまうことが、たくさんあると感じています。近づこうとするほど互いに傷ついてしまうのはなぜなのか、自分と相手の両方を大切にできる「かかわり方」とはなんだろうとずっと考えていて、今回のワークショップにたどり着いた気がします。
6日間を終えて、「今まで私は、人の何をきいてきたんだろう」と悔いる気持ちと、「きく」ことによる世界の広がりに夢中になる気持ちと、他にも言葉にならないたくさんの感覚を抱えて、日常に戻ってきました。しばらく、静かに感じてみようと思います。
2020年、かかわるひとたちとの間にたくさんの豊かな時間を持てますように。
参加者の1人にいつの間にか撮られていた写真。自然のなかでとりとめもなく考えごとをする時間、ぜいたくでした。
いま味わっていることばメモ
・関心を向け続けることで、人は必ず「よくなる」
・「よくなる」とは、「その人の内側にあるものと一致すること」。よくなってるかどうかは本人にしかわからない
・その人の感じているものをできるだけ感受しようとすること。話の内容を理解するのではなく、言葉の奥にあるもの感じること
・人と人とは呼応しあい、育ちあう
・私には私の価値観がある、相手には相手の価値観がある。お互いがどれだけ認め合えるというところからしか何も始まらない
・言葉とはものすごく抽象度の高いもの。決してわかった気にならないこと
・自分自身とのつながりはポータブルで、どこへでも持ち運べる
・「今、私とあなたはどこに向かいつつあるのか」を感じてみる