さよう、ならば、また、感想
なかなか言語化できなかったんですけど、配信を買って改めて感想を書いてみようと思いました。布教活動です。
興味ある人いましたら。まだ間に合うぞ…!
公演前にインスタで最初の方だけ稽古映像を流してくれたんですけど、その時の印象というか、予想としてはこの物語というのは地縛霊たちのドタバタコメディだったんですね。まあ、大きな括りでは間違ってなかったと思います。
公演を観始めて途中で感じたのはノスタルジーというかこう、大人なら通ったことのある挫折とかネガティブな感情への共感、ですかね。
普通が分からない、普通になりたくない、普通に憧れる、私には何も無い、自分が傷つけられたことを忘れられない、忘れたくない、自分のことを忘れないでいてほしい―
きっと誰かには共感できるキャラクター達なんですけど、それぞれを深く掘り下げてはいないのですごくライトなんですよね。
天文部の冴えなさとか虚言っぽさとか生々しくて若干共感性羞恥でしたけど。
死んでから青春群像劇が始まった、思ったよりほのぼのだな、なんて思っているうちに皆との別れが近づいてくる。
廃校が決まっている学校の地縛霊だから、学校が壊されたら自分達がどうなるか分からない―
ああ、これは残された時間をどう過ごすかって話なのか、緩やかな終焉を描いているのか、と思った終盤、ラストでえっ?!と声が出そうになりました。
1回目は夢オチか…?とも思いましたし、まあ解釈のうちの一つとしてはそれもアリかなと感じました。
おそらくパラレルワールド的なオチなのかな…?と思うのですが、たぶん作品として言いたいことはそういうことじゃないんですよね。
誰かにとって大切な人との出会い、繋がりは、簡単に消えるものじゃなくて、きっとどこかで接続する、また出会える、そういう意味のあるもの―って書き連ねると陳腐な感じになっちゃうんですけど、そういうことなのかなって思いました。
だから出会えるのが現世ではないかもしれないし、人間としてとか同世代としてとか、同じ条件ではないかもしれない。
だけどきっとあなたを見つけ出す、そういう風に言ってくれたような気がしました。
ここからは推しの話をしたいと思うのですが、私はこのカントクという役が俳優:成松慶彦のパラレルワールドだと思っていて。
推しは大学時代に教員免許を取るつもりで教育実習とか行ってたりするんですけど、物語の中のカントクって他の人物達にとってちょっとだけ大人で、イジったりもするけどなんだかんだ頼りにされてる存在で、親しみやすい先生のような感じで。
おどけたりふざけたりしながら、周りに対して気遣って自分の話はほとんどしない、そういう少しミステリアスなところ、本人のイメージととても被るんですよね。
奥さんに想われていたい、本当は忘れてほしくない、そういう気持ちを押し殺してボブに(奥さんに?)悪態をつくシーンは、ご自身の配信では難しかったと仰っていたけど、かなり解釈一致でした。
人前でお涙頂戴と言わんばかりに奥さんの話が出来る程素直な人じゃないですよね…←
えっと、そういうところが好きですよ…?
あとこの舞台の何よりも好きなポイントは推しのカラオケが聞けたところなんですけど、まさか推しが長渕剛を歌うとは思わないじゃないですか。しかも歌はあんまり自信が無いみたいなことばっかり言ってる推しがあんなセンターで堂々と歌い出すとは思わないじゃないですか。1フレーズ位なんか歌わされないかなーなんて期待はありましたよ?
まさか1コーラスとは思ってなくて、普通に上手くてカッコよかったんですけど大笑いしてしまいました…えっと、あのシーン大好きです♡
このお値段で1週間見られるのすごくお得だと思います。まだ間に合うから!駆け込んで!皆推しのカラオケを聞いていって!お願いします!!!!!!