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確信がなくても進み続ける

「CONTACT」という映画を見ました。

この映画は1997年にアメリカで制作された映画で、原作はカール・セーガンのベストセラー小説です。


宇宙に生命体は存在するのかを追及し続ける電波天文学者の女性アロウェイ博士の物語です。

彼女は幼い頃からこの広い宇宙には人間以外の生命体が必ずいると確信して、科学者になり研究を重ねていました。

ある日、科学者の仲間と研究所で宇宙の周波数を電波で検索していたところ、ベガという惑星から交信がありました。その内容とはベガという星に行くための宇宙船の設計図で、アロウェイ博士はアメリカ政府と共にその宇宙船を作り始めます。しかし、乗組員を決める際の選考に開発者であるのにも関わらずその選考に落ちてしまいます。

それでも宇宙の真理を知りたい彼女は引き続き開発のメンバーとして宇宙船を作り続け、やっと発射というテストの段階でテロリストの企てにより失敗してしまいます。

そんなときに彼女に支援者が現れもう一つに宇宙船があることが分かります。彼女はそれに乗りベガという星に行くことができました。そして、そこで彼女の亡くなった父親の姿をした地球外生命体に会うことができました。父親の姿をしていた理由は、彼女が慣れ親しんだ姿の方が驚かないだろうという配慮でした。そこで彼女は、人類は他の宇宙と繋がっていて決して孤独ではないということを知りました。

そして彼女は無事帰還するのですが、彼女が帰った世界の宇宙船にはベガへ行った証拠などは残されておらず、カメラの記録もなく、戻ってきた世界では宇宙船はベガにはたどり着かず、この計画は失敗したことになっていました。アロウェイ博士は何の記録も残っていないが自身の体験は事実であると主張し続けましたが、それを政府は認めませんでした。

結局アロウェイ博士は政府から夢を見ていただけ、記憶違いであるという結論を出されてしまいました。しかし、アロウェイ博士は「証拠もないし、認められなくてもよい、だけれど宇宙には人間以外の生命体がいて、それらと私たちはずっと前から繋がっており、決して孤独ではないと強く信じている」ことを主張していました。

最後には、彼女がベガへ行った証拠となる事実も明らかになり、政府も動き出すということろで物語は終わりに向かいます。

そして、最後にアロウェイ博士が宇宙に興味を持つ子供たちとの交流の中で話していた言葉に心を打たれました。

「大切なのは自分で答えを探すことなの、一つ確かなのは宇宙はとても大きいってこと、想像もできないほど、どんなものより大きいの。地球人だけだと空間(スペース)がもったいないわ。」

宇宙はとても大きく人間の想像を遥かに超えています。だから答えは一つでないかも知れないし、誰かが出した答えが正解だと決まっているわけでもない。だから何かに疑問を持ったら、自分なりの答えを探求することが大切なのではないかと感じました。自分の答えを探求し続けることで新たな発見があり、想像を超えた場所へ自分を導いてくれると信じたい。

それから、証拠や根拠というものが全くはない事であっても、自分がこれだと思うなら、もはや確信がなくてもそれを信じて諦めない事が大切なのではないでしょうか。

主人公も政府から、「その惑星に行ったという証拠がない。あなたは自分がその惑星へ行ったことを確信できますか?」と問われた時、アロウェイ博士は「確信できません。私の勘違いではない事を説明することは出来ません」と言います。そして「それでもわたしは地球は孤独な星ではないということを伝えたい」と自分が信じていることを確信もないまま伝え続けていました。

自分の進んでいる道に確信が持てないときでも、きっとこの先は素晴らしい未来が待っているし、何の根拠もなく科学的に証明できなくても、これは信じたいっという事ってありませんか?

私はたくさんあります。

だから、この作品を見て証拠や根拠そして確信がなくても自分がこう思いたいっ!!という気持ちを大切にすることはやはり素晴らしいなと感じることができました。

自分の答えにたどり着いたらきっと失敗などないと思います。

なんだか、前向きになり希望の持てる作品でした。


RunRun





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