デ・キリコ展 神戸市立博物館
ぜんぜんわからんのやけど、僕は学芸員資格も持ってないし、評論家でもないから、ぜんぜんわからんのやけど、展示されている絵が、額縁の中で歪んでること、ある?
ちょっと斜めになっていたり、中央に揃っていなかったり、あれ、これなんやろ、どうして額の中央じゃなくて若干右寄りなんやろ、っていう演出なんかな。
数ミリ単位だと思うんだけど、左右のバラつきが気になる作品が数点あった。
どうしてだ??
デ・キリコの絵画は、ちょっと歪んでいたり、バランスがおかしかったりするのが特徴だ。
身体の上半身が大きいのに、下半身が小人みたいに小さいの、かわいい。
こういう捉え方をする作家って、この当時はあまりいなかったよなと考えながら展示を回った。
一番最初に飛び込んできた肖像画。
服の質感がやけにリアル。
絵の上に布貼ってるんかなって一瞬疑った。
肖像画もとい、自画像って、中学生の頃と高校生の頃に美術の授業で描いた記憶がある。
どんなものを描いたのか、絵の記憶はまったく残ってないけれど、自画像は絶対に描いた記憶がある。
なんで、自画像って、授業で描かされるんやろか。
作家の中には、ひたすら肖像画を描く人がいる。
デ・キリコも結構な数の肖像画を残しているし、最近の作家だと、梅津庸一もかなりの数の肖像画を描いている。
自分との対話として、自分を描くのだろうか。
そこに何を投影しているのだろうか。
最近は、デジタルが普及しまくってて、基本的にタブレットで絵を描くという人が増えてきた。
クロッキーも、デジタルで描いている人がいる。
たまに、見せてもらうことがある。
クロッキーは、線を消しちゃいけないよ。
クロッキーっていうのは、時間をかけて描くものではないし、一度描いた線を消して描き直すものでもない。
数分という短時間で、対象物の全体像を捉える練習だと、知っててクロッキーしてるのかなと不安になることがある。
僕は絵を教える人じゃないから、別にクロッキーを修正していても何も言わないけれど、クロッキーするのであれば、どうしてそれをしているのかを理解した上でやらないと意味がない。
デジタルが悪いわけじゃないけれど、クロッキーくらい、スケッチブックを使ってアナログで描いてくれよ。
あ、描くのは鉛筆でもシャープペンシルでもどっちを使ってもいいよ。
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