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処暑(しょしょ)の色

8月22日は、二十四節気・処暑(しょしょ)です。
「処」という字には「止まる」という意味があります。
処暑は、「暑さが止まる」「暑さが峠を越える頃」
という事を表しています。

処暑のころに旬を迎える野菜や果物には、
ぶどうやいちじく、さつまいもなどがあります。
今年は、猛暑続きで、「処」の字のように、
暑さが止まると、感じにくいですが、
旬の食材を味わうことで、
秋の音連れを感じてみたいと思います。

✿日本の伝統色名
・処暑の色

赤紫(あかむらさき)

赤紫とは、赤みが強い鮮やかな紫色の事です。
源氏物語の『宿木』では、光源氏が赤紫の織物の調度品を用いて格調の高さを誇る場面が書かれています。

処暑の色 赤紫

赤紫は、存在しない色?

太陽光をプリズムで分散すると
紫から赤に連続して変化する光の色の帯、
可視光線のスペクトルが現れます。

可視光線(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の
スペクトルの中では、単独の波長として(単色光)の赤紫はありません

赤紫のような色で、単色光が存在しない色を
「非スペクトラム色」と呼びます。非スペクトラム色は、
波長が最も離れた青と赤の視覚センサを刺激することで
感じることができます。

単独の波長としての赤紫はありませんが、
最も波長の長い赤(780nm)と
最も波長が短い紫(380nm)の光を重ねると
赤紫が現れます。
また、RGB色空間では、RGBのうちRとBを重ねたところに
マゼンタ(鮮やかな赤紫、ピンク)が現れます

☆赤紫を、科学的に説明すると、こんな感じですが、
「赤紫」という色は、実は自然界には、あまり存在しない色なんです。


出逢った花たちです。
デュランタタカラヅカ

デュランタタカラヅカ

この花の名前の由来は、
「デュランタ」
16世紀にローマ法皇の病気を診ていた医者であり植物学者でもあった
「デュランティス」さん が由来です。
「タカラヅカ」
花が菫のようなので、菫と言えば宝塚(タカラヅカ)。
と、いう事から付けられた名前だそうです。

花言葉は
「あなたを見守る」

百日紅(さるすべり)

百日紅(さるすべり)

広島市中区の住宅街で出逢った百日紅です。
とても鮮やかな「赤紫」の花が、美しく輝いていました。

花言葉は
「雄弁」

瑠璃茉莉(るりまつり)

瑠璃茉莉

いつも、広島に行くバス停迄の道で出逢う「瑠璃茉莉」
数年前から、この時期に通ると、必ず、爽やかな青色の花を
奇麗に咲かせてくれています。

瑠璃茉莉(るりまつり)は、
花の色が瑠璃色であることと、
花の形がジャスミン(茉莉花)に似ていることからつけられました。
瑠璃色の「瑠璃」と茉莉花の「茉莉」を組み合わせて
「瑠璃茉莉」になったようです。

花言葉は
「いつも明るい」



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