【印象に残った一文】英語の品格
書名︰英語の品格
著者︰ロッシェル・カップ(訳 大野和基)
■印象に残った一文
『日本では「英語はストレートな言語である」と思い込んでいる人が多いようです。しかし、必ずしもそうではありません。社会的地位が高い人や能力のある人ほど間接的で婉曲的な表現を使います。』
■コメント
英語の丁寧な言い回しを紹介している本でした。
英語と言えばハッキリと正直に、強く鋭く表現する言語と思いがちですが、詳しい人ほどそうではないと言いますよね。
紹介されている文章を見ると、そんなに難しい単語を使う必要があるわけではなく、むしろ易しい言葉で遠回しに表現することが大切なようです。
これは私の解釈ですが、日本語で言えば、「〜しろ」と言うのではなく、「〜していただけませんでしょうか」というようなことだったり、「それはおかしい」ではなく「なんでやねん」と言うようなことでしょう。
同じことを言っていても伝わり方が違うのだから、英語だからと言ってストレートな言い回しばかりせずに、丁寧な表現も学びましょう、ということを述べています。
それにしても、英語を使う時はイエスかノーか明確にするべきというのは、どこから来た思い込みなんでしょうか。
根拠が曖昧なことに疑問を持たないと、誰かに気づかされるまで、無自覚にアホになっているかもしれないと改めて考えさせられました。