「窓から投げ落とす」を英語で? 知ってても脳のメモリ無駄遣い!~最高に無駄な英単語選手権vol1~
こんにちは!
フリーでオンライン英語家庭教師をしている
だいき先生です!
今回の記事では、「えっ、そんなわけわからん単語があるの!?」と思わず声に出してしまうような、英語の珍しい単語とその意外な成り立ちについてご紹介します。
英語を勉強していると、時々
「なんでこんな具体的な状況に単語があるんだ...」
と思うような言葉に出会うことがあるんです。
実は、そういった一見無駄に思える単語の多くには、
とても面白い歴史的背景が隠されているんです!
英語好き、うんちく収集家の方はぜひこの記事をテキトーな気持ちで読んでみてください!
1. 窓から投げ落とすための専用単語!?
まずご紹介するのは
"defenestration"(デフェネストレーション)
という単語です。
この単語、なんと
「窓から人や物を投げ落とす行為」
を表します。
「いや使わんやろそんな物騒な単語」
と思われるかもしれませんが、調べてみると実はこの単語には重要な歴史的背景があるようです。
1618年、プラハ城で起きた「プラハ窓外投擲事件」がきっかけで生まれました。プロテスタントの貴族たちがカトリックの役人を窓から投げ落としたこの事件は、30年戦争の導火線となったらしいです。
ちなみに、最近では建築やコンピュータの分野でも使われているっぽいです。例えば、Windowsからプログラムを強制終了することを "defenestration" と呼ぶプログラマーもいるとかかんとか、、、。
2. お腹が鳴るための医学用語
次は
"borborygmus"(ボルボリグマス)
という単語です。これは医学用語で、
「お腹が鳴る音」
を表します。
古代ギリシャ語の擬音語から来ているこの言葉、なぜそんな具体的な症状にわざわざ専門用語が必要だったのでしょうか?実は、19世紀の医学では消化器系の症状を正確に記録する必要があり、様々な音や症状に専門用語をつけていったらしいです。
「お腹が鳴りました」と言う代わりに
「I experienced borborygmus」なんて言ったら、
相当知識をひけらかすヤバい奴だと思われるでしょう。
3. 読書中毒者のための恐怖症
読書好きの方に刺さりそうな単語、
"abibliophobia"(アビブリオフォビア)
をご紹介します。これは
「読む本がなくなることへの恐怖」
を表す単語です。
語源を分解すると:
a-:否定を表す接頭辞
biblio-:本を表すギリシャ語
-phobia:恐怖を表すギリシャ語
となっています。Kindleなどの電子書籍が普及した現代ではあんまりピンとこない恐怖ではありますよね~。
かつての読書家たちにとっては切実な問題だったんでしょうね。
4. 意識高い系のための単語
"sprezzatura"(スプレッツァトゥーラ)
という単語をご存じですか?
これは
「努力していることを悟られずに、物事を上手くこなす技術」
を意味するイタリア語起源の言葉です。
めちゃくちゃ勉強頑張ってそうやのに、あたかも全然勉強してないやつアピールするやつがいたら、
「やっぱりすごいな君。sprezzaturaを使いこなしてるんだね」
と言ってあげると、嫌みに聞こえずにむしろカッコよく聞こえるし、ちゃんと悪口を言えることでしょう。
5. 素人意見にうんざりしたときの救世主
最後は
"ultracrepidarian"(ウルトラクレピダリアン)
です。
「自分の専門外のことについて、えらそうに意見を述べる人」
を指す単語です。
この単語の由来には面白いエピソードが。古代ローマの有名な画家アペレスが、自分の描いた絵について靴屋から批評を受けました。靴の部分については的確な指摘だったのですが、その調子に乗って他の部分まで批評し始めた靴屋に対して、「靴屋は靴の上まで(ultra crepidam)意見するな」と言い返したことから生まれました。
現代でも「あんまりよく知らないのに、さも詳しい人かのように語ること」を「エアプ」と言いますよね。
そのまま相手に言っちゃうと完全に悪口になってしまうので
「あなたってほんまに、ウルトラクレピダリアンだよね」
と言ってあげることで
「ウルトラ、、、?なんかわからんけど、良いこと言われてる気がする」
と、相手を傷つけずにすっきりできるかもしれません
まとめ
いかがでしたか?英語には一見無駄に思える具体的な単語が数多く存在します。でも、その一つ一つには興味深い歴史や文化的背景が隠されているんですね。
くれぐれも、悪口になるような単語は人には使わないようにしてくださいね(笑)