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お部屋に自分らしさをプラス。アートのある暮らしの始め方。
「どういう基準でこのアートを選んでるの?」
先日、友人が家に遊びに来たときにそう聞かれました。
そのとき、改めて自分がどんなふうにアートを選び、どんな気持ちで飾っているのかを考えるきっかけに。
アートは、空間の雰囲気をぐっと引き上げてくれるだけでなく、自分の好きな世界観や価値観をさりげなく表現できるものです。好きな色やモチーフ、思い出の詰まった一枚、インテリアとのバランス・・・どんな視点で選ぶかによって、お部屋の雰囲気は大きく変わります。
今回は、アートの選び方や飾り方のコツ、気軽に取り入れる方法をご紹介します。自分の感性を大切にしながら、「アートのある暮らし」を始めてみてください。
お部屋に合うアートの選び方
アートを取り入れたいと思っても、何を基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。「好き!」という直感を大切にしつつ、お部屋にしっくりなじむアートを選ぶポイントをいくつかご紹介します。
色で選ぶ
お部屋で使っている色が入っているアートを選ぶと、インテリアに自然に馴染みます。
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例えば上の画像のアート。オレンジのソファやピンクのクッションが使われている空間に、それらの色が使われているアートを選ぶことで、統一感が生まれています。
一方で、モノトーンやニュートラルカラーのお部屋には、ビビッドなカラーのアートをアクセントとして加えるのもおすすめです。
テイストで選ぶ
お部屋のスタイルに合わせてアートを選ぶことも大切です。
モダンな空間 → 抽象画やミニマルなデザイン
ナチュラルな空間→水彩画や植物をモチーフにしたもの
クラシックな空間 → 油絵や細かいディテールのある作品
アートもインテリアの一部として、お部屋にある家具や雑貨との調和を考えると、素敵に溶け込みます。
サイズで選ぶ
飾る場所によって、アートのサイズ感も重要になります。
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大きなアートならお部屋の主役にもなりますし(上の画像)、小さなアートはいくつか並べてギャラリーウォールを作るのもおすすめ。(下の画像)
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狭いスペースには、縦長のアートを飾ると空間をすっきり見せることができます。
思い出やストーリーのあるものを選ぶ
旅行先で出会ったポストカードや、好きなアーティストの作品、家族が描いた絵など、自分にとってストーリーのあるものを飾ると、お部屋により愛着が生まれ、特別な空間に。
目に入る度に、良い思い出やワクワクする気持ちを思い起こすものがお部屋にあると、幸福感も上がりますね。
直感を大切にする
「なんとなく惹かれる」「ずっと眺めていたくなる」
そんな感覚を大切にするのも、アート選びの楽しさのひとつ。理論やテクニックだけではなく、心が動くかどうかも意識してみてください。
アートは、暮らしにちょっとした豊かさをもたらしてくれるもの。ぜひ、自分の感性を信じて、お部屋にぴったりの一枚を見つけてみてください。
アートの飾り方のアイディア
飾り方の基本
飾り方の基本は、①壁にかける②床に置く③棚や家具上に置く、の3パターンに大別されます。
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壁にかける場合は、アートの中心が床から145cmの高さになるようにしてみてください。これは人間の視線の高さで、見る人にとって一番心地よい高さだと言われています。美術館やギャラリーでも採用されている基準です。
複数のアートを飾る場合は全体の中心をこの高さになるように設置してみてください。
ただし、家具の上に飾る場合は例外です。家具とのバランスを見て、ソファの上に飾る場合は座った時に頭の当たらない位置にするように注意が必要です。
賃貸で壁に穴を開けられない、新築なので穴を開けるのには勇気がいる、という場合は、床やリビングボードに置くのがおすすめ。
賃貸だけどどうしても壁に飾りたい、という場合は跡が目立たない、壁美人という商品もあります。(我が家でも使用中。)
フレームもデザインの一部
アートの雰囲気に合ったフレームを選ぶことで、より完成度の高い空間になります。お部屋やアートに合うものを見つけてみてください。
ポストカードや写真など小さめのものを飾る場合には、額装せずにマスキングテープで留めるのも良いですね。
お気に入りのアートが見つかる場所
オンラインショップで探す
アートを気軽に手に入れるなら、オンラインショップが便利。
さまざまなテイスト、カラー、サイズのものから、自分のお部屋に合うものをじっくり選ぶことができます。
いくつかおすすめのショップをご紹介しますね!
・THE POSTER CLUB
トレンド感のあるセンスの良いアートポスターを探しているなら、デンマークのポスターブランドTHE POSTER CLUBがおすすめ。モダンで洗練されたデザインが揃い、SNSでもよく見かける人気のブランドです。
公式サイトは英語表記で価格もユーロのため、少しハードルが高く感じるかもしれませんが、種類が豊富。不安な場合は、ACTUSなど国内のショップでも取り扱いがあるので、そちらをチェックしてみてください。
公式↓
ACTUS↓
・POSTER STORE
スウェーデンのポスターショップ、POSTER STORE。スカンジナビアデザインのポスターや世界で活躍するアーティストのポスターが手に入ります。
ギャラリーウォールの例が豊富なので、複数枚をセットで飾りたいという時には選びやすく、おすすめです。
・KNAPFORD POSTER MARKET(ナップフォード・ポスター・マーケット)
"インテリアとしてのポスター”を提案する、輸入ポスター店。都内に実店舗もあるので、お近くに住んでいる方は実物も見ることもできます。
世界中から集められた希少性の高いポスターは、見ているだけでセンスが磨かれそうな素敵なものばかりです。
・IDEE
インテリアやファブリックなども扱うIDEE。
山口一郎をはじめ、近年人気を集めている、アンリ・マティスやロナン・ブルレックの作品も手に入ります。
インテリアに馴染みやすいものが多く、「本格的なアート作品を初めて購入したい」という方にもピッタリです。
ギャラリーや個展で出会う
ギャラリーや個展では、アーティストさんから直接作品のストーリーを聞いたり、その場の雰囲気を感じながら作品を選ぶことができます。SNSで気になっていたアーティストさんの個展に足を運ぶのも良いですし、街を歩いていて偶然見つけたギャラリーにふらりと立ち寄るのも、一期一会の出会いとして素敵です。
少し敷居が高く感じるかもしれませんが、ポストカードや小さなアートピースなど、気軽に購入できるものも多くあります。個展が開かれる場所は、建物や空間自体が素敵なことも多いので、アートだけでなく、その場の雰囲気も含めて楽しんでみてください。
ミュージアムショップで思い出と共に持ち帰る
美術館や博物館を訪れた後、余韻に浸りながら立ち寄るミュージアムショップ。ここでは、展示された作品のポストカードやポスター、図録、アートブックなど、さまざまなアイテムを手に入れることができます。私もよく、鑑賞後の記念に心惹かれたポストカードを購入し、お部屋に飾っています。
ポストカードを額装して飾ると、手軽にアートのある暮らしを楽しめるだけでなく、そのときの感動や旅の思い出も一緒に残しておけるのが魅力。展覧会によっては、ポストカードに合わせた額縁も販売されていることもあり、すぐに飾れるのも嬉しいポイントです。気軽にマスキングテープで壁に貼り、ギャラリーウォールのように並べるのも素敵ですよ。
また、ミュージアムショップは美術館や展覧会ごとに個性があり、センスの光るアイテムが揃っています。展示に合わせたオリジナルグッズや、地元のアーティストとのコラボアイテムなど、ここでしか出会えないものも。
アートを気軽に取り入れる方法のひとつとして、美術館を訪れた際はショップもぜひチェックしてみてください。
身近なものもアートに
アートと聞くと、ギャラリーや美術館で買う特別なものを思い浮かべがちですが、もっと身近なものもアートとして楽しむことができます。
例えば、旅先で見つけたポストカードや包装紙、近所のお気に入りの店のショップカードや子供の描いた絵などなど。お気に入りのフレームに入れて壁に飾ったり、マスキングテープで貼ったり、それだけでおしゃれなインテリアのアクセントになります。
今回は主に絵画や写真を取り入れる方法をご紹介しましたが、植物やお気に入りの器を使ったディスプレイも立派なアート。
大切なのは自分が好きで気分の上がるかどうか。そして、どう飾るか。
特別なものを用意しなくても、普段の暮らしの中にもアートは見つけられます。
自分らしい感性で、アートを気軽に楽しんでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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これからも暮らしを心地よく素敵にするヒントをお届けしていきたいと思います✨