光回線⑨(真田君への営業:後編)
当初の予定にはなかったです。
西山を入れるかどうか・・・
リスクはある。今後新入社員を迎えるとき、西山がサボっている様子を見たらどうなる?その雰囲気は一度出来上がってしまったら払しょくするのに相当な労力を必要する・・・
三人で会社を立ち上げるという事はこのたった三人が全社員なのだ。いや、私が代表になるのだから二人だ。
二人のうち一人、つまり全社員の50パーセントがサボっている様子を新入社員は目の当たりにすることになる。
けど、真田君を新入社員の営業の教育に携わらせることは出来ない。つまりいずれにしろもう一人はどうしたって必要なのだ。
けど西山?マジで?
他の人材じゃダメ?
私と真田君で声を掛ければまぁ西山はついてくるだろう。
そもそも真田君が西山をご所望である。
西山も営業経験がある以上、赤字にはならないだろう
考えに考えて最終的に至った結論は
「真田君を取り込むために西山を誘う」
後日一緒にご飯食べに行こうという体で西山を誘い私、真田、西山の三人で居酒屋に行きました。
最初は雑談をしながらアルコールが脳をめぐり始める前に西山に切り出しました。
「真田君と一緒に会社を立ち上げようと思う。西山さえ、良ければ一緒に来ない?」
「あぁ、やっぱりそうなんですね。」
どうやら気づいていた様子。
なんでも私と真田君に誘われたタイミングでこの可能性は頭にあったらしい。
こういう頭の回転は正直私や真田君とは比べ物にならないくらい速い。
「いいっすよ?」
即決である。
横で真田君がニコニコしているなぁ
色々思うところもあるがこうして会社を興すためのすべてのマテリアルが揃いました。
残すところは会社を立ち上げる為の作業だけ。
やるべきことは以下の通り
登記の手続き
口座の開設
オフィスの準備
資材の準備
そして何より必要なことが「仕事の確保」である。
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