セイタカアワダチソウの海に立ち尽くす
事業所が運開したのが2019年7月半ば。
夏が本格的になる頃には雑草たちが一斉に伸び始めました。
なにこの勢い…
虫だけちゃうやん…
ほんまどうすんの…
会社の正面は府道に面していて植栽がされており、まだそんなに雑草の気配はありませんでした。が、建屋東側(法面)、北側(山)、南側(急こう配の法面)が、8月の中旬ごろにはセイタカアワダチソウの海となっていました。
セイタカアワダチソウってアレルギーにも良くない。花が開いて種を作ってしまえば、また来年もえらい事になる。
あまりの多さに恐怖すら感じました。
うちの会社は、長女の私が取締役、長男が社長、次男が常務です。
とにかく3人で今後の事を協議しました。取敢えずは業者さんに刈ってもらうしかないか、と落ち着いたのですが、年間の支出費用としてあまりにも大きく、何となく納得できませんでした。
かといって、自分で刈れるのか?自分にそのパワーがあるのかと問われるとその自信がなく…2019年を終えました。
秋に立ち枯れたセイタカアワダチソウとその他の雑草たちは、まるで幽霊のようでした。業者さんに刈って貰わないとあまりにもみっともなくて美しくない敷地でした。
冬に一旦枯れはしますが、また春になり初夏からものすごい勢いで雑草たちはその命を謳歌し始めました。
蚊やマダニも発生するという事も実感していたので、こんな堂々巡りで良いのか?と常に疑問でした。
そして新年を迎え、自分たちの出来る範囲で、竹を切り、草を刈り、虫を駆除し…勾配のある場所の整地の大変さに、2020年の夏もクタクタでした。
そんな時、私の旦那さんがさらっと「ヤギレンタルってあるみたいだよ」と呟く一幕がありました。
「ヤギレンタル」
なんぞ?
ヤギ?
メーメーの?
その頃の私にとってはヤギはあまりにも遠い存在で、ハイジの中で見た白ヤギのユキちゃん位しかイメージできるものはありませんでした。
それから調べ始めると、なんと同じ町の中にレンタル業をされている会社が有る事を見つけました。早速連絡をし、説明を聞き、うちの敷地にヤギの害になる植物が無いかどうかを見て回って頂きました。
その結果、ヤギが好む草が多く(セイタカアワダチソウを食べても大丈夫なのかとても心配でしたが、その辺りも確認しました)、高低差のある土地でヤギも好むのではないかと判断頂き、ヤギさんの準備が出来次第お借りする事となりました。
そして、時を同じくして北側の山を放っておいても勿体ない…という思いから弟たち、旦那さんと私とで無謀にも山を切り開き畑にする!
という計画を進行させ始めました。
…この開墾もなかなかの労力でしたが…ここではヤギさんの事に特化して書いて行きたいと思いますので、時々少し話題としてさしはさむ程度かな、とおもっています。
ヤギがやってくるぞ、ヤアヤアヤア!
不思議な動物を迎え入れる、不思議なテンションが皆の中に生まれ始めた2020年の初秋でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?