まさか自分が鬱病に?
大半の人がそう思うであろう。
私もその一人だった。
2023年11月 冬季鬱病発症
最初に違和感を覚えたのは友人との食事中。
まったく楽しくない。
帰りたいとかつまらないとかいうわけではない。
ただ“自分は今なにをしているんだろう?”と漠然と考えていた記憶がある。この日が最初だったとは思うが正直に言うとあまり覚えていない。
友人との関係性だが付き合いは6年ほど。いわゆる趣味友達で月に一回は食事や観劇などで会っている。推しの話から仕事の話、家族の話なんかもできる大切な友人だ。変に気を使ったり嫌な気持ちになったことは一度もない。だから友人のせいということはまったくない。
ちょうど四日後に心療内科の予約を入れていたが、この四日間で急激に症状が悪化した。
仕事にはなんとか行けていたが、行き帰りの電車で急に泣き出したり、社内での会話を極力避けたり、帰宅後に過食してしまったり。実はこのへんもあまり覚えてはいないのだが、おそらくこんな感じだったと思う。
鬱病の診断を受けた翌日、上司二人に報告。
今は出社できているが、もしかしたら今後悪化するかもしれないリスクもあるため、最低限知っておいていただきたい二人にだけありのままお伝えした。
私の場合は本当に恵まれていて、上司のご家族に鬱病の方がいたためとても理解がある環境だった。
それを知っていたから報告できたのもある。
私の気持ちや症状に寄り添ってくださり、私が働きやすいように考えてくれた。本当に感謝しかない。
その日は一日乗り切ることができた。
翌日、仕事中に突然声が出なくなってしまった。
喉が痛いとか風邪などではなく…
・声の出し方がわからない
・声を出す気力がない
・人と目を合わせられない
といった感覚。
ちょうどそこに私に用件を伝えに例の上司がやってきたのだが、私の顔を見て開口一番こう言ったのだ。
「あんた顔やばいで。今日はもう帰りや」
多分上司が見てきたご家族と同じような表情をしていたのだろう。すぐに察知してくれた。
それを機に私はワッと泣き出してしまった。良い年をして恥ずかしいが、自分でコントロールできるものではなかった。
しばらく上司と話し、この日を最後に一度休職することにした。
休む期間なども決めずにというかそんな状態でもなく一旦帰宅。その後のことは上司とLINEでやりとり。
私の場合原因が家庭にあることから自宅にはあまりいたくなかった。居場所もないし会社も仕事も好きだったため、ひとまず2週間は完全に休みにしてもらった。
そこからリハビリで半日出社を週二〜三程度、調子が良ければ頻度を増やしたり時間を長くしたり、時にはお休みをいただいたり。
そんなこんなで完全復帰はできないまま年末年始休暇に入った。
休職中の生活については次の記事で書いていく。
【私の鬱の症状】
・布団から起き上がることができない
・体が鉛のように重く家の中を移動するのがやっと
・お風呂、歯磨き、着替えができない
・仮眠
・過食
・朝起きた時の絶望感
・常に得体の知れない不安がつきまとう
・疲れやすい
・急に理由もなく泣き出す
・人とまともな会話ができない
・希死念慮
⇨これは元々なので鬱特有でもないが、やはり鬱の症状が出ているときは強かった。
※鬱病は一般的に眠れない・食べられないのが特徴だが、冬季鬱病は眠りすぎる・食べすぎるのが特徴だと言われている。