学校が向いていないだけ
それ以降、小学校卒業まで大きな問題もなく通い卒業することができた。
ただ、中学校・高校・専門学校・教習所までも綺麗に通えることはなかった。
中学校は一年生の頃に友達関係で不登校の時期があったが、すぐに登校できるようになった。
ただ、片頭痛の発作が一番ひどい時期で良い思い出があまりない。月に一回は発作で倒れて2〜3日寝込んでいたため、そもそも学校を休むことが多かった。
そんななかでもいわゆる不良と呼ばれるグループに属しており、高校卒業まで何度も学校から母が呼び出されたり、警察に補導されたりした。
勉強なんてしなかったから高校は底辺高校。お金を払えばだれでも入学できる私立。
しかし学生生活で一番自由で楽しい三年間だった。
悪いことを悪いと認識できず、遊びの延長線上でやってしまうため相変わらず両親には迷惑をかけていた。
一度謹慎になって退学を考えた時期もあったが『高校は高卒の資格をとるために通う場所』と先輩から教えられ、それに妙に納得し続けることにした。これは今でもうまいなぁと思う。
また“お金を稼ぐ”ということができるようになり、横だけでなく縦の繋がりができて高校生ながらに世間を学び始めた。
専門学校も教習所も決まった時間にみんなで授業を受けるということができず、だんだん通えなくなっていく。
しかし最終的に免許は取得できたし、専門学校も少人数の学科に編入して二年でしっかり卒業できた。
卒業後は自分に合った仕事を見つけられたため、現在まで同じ会社で正社員として概ね今まで書き連ねてきたようなことはバレずにうまくやれている。
たまに飲み会なんかでポロッと話すととても驚かれるくらいなので、隠せていると思う。
ただ、苦手なまま残っている性質もある。
◆今でも残っている性質
・計算や数字そのものが極端に苦手で簡単な計算もできない(学生時代は親に算数・数学の授業が外国語に聞こえると言っていた)
・運動神経が皆無
・左右がわからない
・集中力がない。特に研修のような授業に近い形式や聞くだけのzoomMTは眠気との戦い
・人が大勢集まる場が苦手
・いわゆるHSP
・過眠
・過食
これは完全に持論だが、学生の時のほうが“集団で動くこと”を求められるし、“▲▲ができないとダメ”だし、“同じことができないとマルにならない”し、私にとってはとてもやりづらかった。
社会に出てしまえば、苦手なことは得意な人に任せて得意なことで秀でることができるからやりやすい。
そういえば高校生の頃のアルバイトは、任せてもらった仕事はきっちりとこなした。遅刻もせず、学校はサボってもアルバイトはサボらずに行った。卒業するまでの三年間同じ所で働かせてもらい、授業よりもずーっと楽しかったし学ぶことも多かった。
私は純粋に学校のような場が向いていないのだと思う。
もし今これを読んでくださっている中に私と同じような学生さん、またはお子さんをお持ちの方がいらっしゃれば…
学校には通えないけど、仕事をすることは得意かもしれません。
紆余曲折ありましたが、現在私は業界では大手と呼ばれる会社で管理職をしています。
学校に行けなくても、教室に馴染めなくても、友達がいなくても、自分はなにが得意なんだろう?なにが好きなんだろう?と考えてみてください。
それを活かせる場所がきっとあります。学校ではないだけです。
こんなパターンもありますよという一つの例になれば嬉しいです。