1年目の選択科目の話 ~なぜ自分の専門で勝負しなかったのか~
いつもは過去問に関する記事しか投稿していなかった私ですが、今回は自分語りをしてみます。
他の記事でも(9割方自慢を込めて)申し上げましたが、私は弁理士試験の選択科目(電磁気学)で満点合格を果たしました。しかしながら、それは2年目の試験での話で、1年目の選択科目(情報理論)では不合格となっております。
そういう残念なことになってしまった原因について、今日は勝手に語らせていただき、皆さんは同様の失敗をしないように注意いただきたく存じます。
私の専門について
私は大学で物理学系(一般的な大学で言う物理学科)の道に進み、電磁気学を専攻しておりました。私の大学では、学部3年のタイミングでちょっとした実験のようなものがあり、私は粒子加速器を用いた相対論の実験を履修しておりました。
当然、卒業論文でも電磁気分野の題材(地磁気とか雷とか)について研究をし、最終的に筆頭著者になって学会でも発表しました(院進された方であれば「別に自慢することじゃなくね。」と思われるかもしれませんが、学部生としては頑張ったということで)。
1年目の選択科目で情報理論を選択(アホ?)
社会人になってから学生時代の専門は何でしたか?と聞かれたときには、迷わず「電磁気学専攻でした。」と答えます。ここまで話せば私の言いたいことは察していただけていると思いますが、なんと私は1年目の選択科目で、自分の専門ではない「情報理論」を選択しました。
今思えばなぜあんなことをしたのか・・・?タイムマシンがあれば眉間に皺を寄せて説教をしに行くところですが、当時の私なりに以下の考えがありました。
・電磁気学専攻と言えど、学生だったのは数年前の話だし、受験に求められる問題の解き方等は綺麗さっぱり忘れているのではないか・・・?と懸念したこと。
・ネットで調べたところ、「情報理論は高校数学が出来れば受かる」という情報を目にし、自分の専門でもないのに真に受けてしまった。
・仮に不合格であったとしても、応用情報の資格取得に役立つと考えた(応用情報の資格者は選択科目免除)。
上記の理由のうち、2つ目の理由が自分の中では特に大きかった記憶があります。とにかく、当時の私は自分の専門外の科目を選択してしまいました。
結果は・・・?
激弱なオチで申し訳ありませんが、余裕で不合格でした。確か20点とかだった気がします(合格点は60点)。
対策を始めてから気づいたんですが、そもそも問題文自体が「何を言っているのかわからない・・・。」という状態で、付け焼き刃で何とかなるレベルの問題ではないんですよね。
情報専攻の友達に問題を見せたところ、「なんか懐かしいね。どれも教科書レベルの問題だよ。」と言われてしまいました。今思えば当たり前のことですが、時間をかけて専門的に勉強した人には絶対に敵わないんですよね。
結論
ここまで読んでいただければ、言いたいことは十分に伝わっていると思いますが、自分の専門がある人(過去にあった人)は、迷わずその科目を選択しましょう。
科目の選択肢はかなり広く、理系の学部だった人にとっては自分の専門科目がないということは、ほとんどないと思います。
結局、自分の専門がある人は、学生時代に時間をかけて勉強したことを信じてやるのが一番いいんですよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?