AED漫才 byウェストランド風
ツッコミ:今日はね、AEDをテーマにしたオリジナルのあるなしクイズを考えてきたんですよ。
ボケ:また妙なこと考えるなぁ!急にウェストランドさんのネタみたいじゃん。まあいいや、出してみろよ!
ツッコミ:じゃあ行きますね。「AED」にはあるけど「テレビリモコン」にはないもの、なーんだ?
ボケ:「AED」にはあるけど「テレビリモコン」にはない。はい!わかりました!
ツッコミ:まだ、まだ1個目だから。
ボケ:「1個目でもわかるから!」
ツッコミ:じゃあどうぞ
ボケ:正解は……「人命を救う使命感」!
ツッコミ:違います。
ボケ:いやいやいや!AEDって人命を救うためにあるんだぞ!使命感の塊じゃないか!一方テレビリモコンなんて、どっちがチャンネル権握るかの争いの道具だろ!絶対使命感だろ!
ツッコミ:違います。
ボケ:使命感だって!AEDは命を救う!リモコンは「録画したドラマ消したの誰だよ!」って家族崩壊させる!使命感だろ!
ツッコミ:違います。
ボケ:いやいや、絶対使命感!AEDは使命感、リモコンは迷惑感!ほら、語感も似てるし!使命感だろ!
ツッコミ:違いますって。
ボケ:……違うの!?じゃあもう次行ってくれ次!
ツッコミ:じゃあ次。「AED」にはあるけど「電子レンジ」にはないもの、なーんだ?
ボケ:はい!わかりました!正解は……「音声での優しさ」!ツッコミ:違います。
ボケ:いいや、AEDは「落ち着いてください」とか「電極パッドを貼ってください」とかめちゃくちゃ優しい音声でサポートしてくれるんだぞ!電子レンジなんて「ピー」しか言わねぇじゃねぇか!絶対音声での優しさだろ!
ツッコミ:いいやってことはない。
ボケ:だってそうだろ、AEDは「命を救います」という気持ちが伝わってくるけど、電子レンジは「中身取り出せよ!」って怒鳴るだけだろ!音声での優しさだろ!
ツッコミ:違います。
ボケ:いやいや、電子レンジだって頑張ってるけどさ!AEDの優しさには勝てないよ!絶対音声の優しさだって!
ツッコミ:違うって。
ボケ:音声での優しさ!
ツッコミ:違います。
ボケ:違うの?
ツッコミ:違う
ボケ:じゃあ次行ってくれ次!
ツッコミ:じゃあ最後。「AED」にはあるけど「消火器」にはないもの、なーんだ?
ボケ:はい!正解は……「使い方を教えてくれる親切心」!
ツッコミ:違います。
ボケ:いやいや、AEDは音声でちゃんと教えてくれるけど、消火器なんて「レバーを引け!」って一言も言わないだろ!親切心だろ!
ツッコミ:違います。
ボケ:いや絶対親切心だって!AEDは「そのままで大丈夫です」って励ましてくれるけど、消火器は「火を消せ!がんばれ!」って精神論だけじゃねぇか!親切心だろ!
ツッコミ:違います。
ボケ:いやいや、もう一回考えてみろって!AEDの親切心!消火器の雑な扱い!親切心だろ!
ツッコミ:そんなことない。
ボケ:……違うの!?じゃあもう終わりでいいよ!
ツッコミ:正解は……「電気で心臓を動かす力」でした!
ボケ:ブー
ツッコミ:え、何ですか!?
ボケ:AEDは心臓を動かす機械じゃなくて、心室細動っていう痙攣した心臓の動きを止めるものだからブー!
ツッコミ:……めちゃくちゃ詳しいじゃないですか。
ボケ:あたりまえだろ!AED漫才やるなら基本知識くらい持ってこいよ!
ツッコミ:いや、もはや漫才じゃなくて救命講座じゃないですか。
ボケ:そこが命に関わる大事な部分なんだよ!覚えとけ!AEDは心臓を「動かす」じゃなくて「止める」んだよ!
ツッコミ:「漫才のオチをAEDで止めちゃいましたね。」
ボケ:「クソつまんねえじゃねえかよ、どうも、ありがとうございました」
おまけ漫才
ツッコミ:オリジナルのね、あるなしクイズ考えたんですよ。やります?
ボケ:あー、たまたま大好きなんで、ちょっとじゃあ出してもらっていいすか。
ツッコミ:まずね、日本最南端のゆいレール(沖縄都市モノレール)の赤嶺駅にはあるけど、日本最北端の駅JR北海道宗谷本線の稚内駅にはない。
ボケ:日本最南端の駅にはあるけど「日本最北端の駅にはない。はい!わかりました!AED!
ツッコミ:……次いきますね。
ボケ:AED!
ツッコミ:……渋谷区のコンビニにはあるけど、新宿区のコンビニにはない。
ボケ:AED!
ツッコミ:……長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」にはあるけど、
ボケ:AED!全部にあてはまるのAED!
下のリンク記事見てるから全部わかるんだよ。
ツッコミ:いざという時に覚えておきたいですね。
あとがき
今回の漫才では、ウェストランドさん風の「あるなしクイズ」をモチーフに、AEDについて楽しく、そして印象的に伝えることを目指しました。
ウェストランドさんの鋭い切り口とテンポの良い掛け合いを活かし、「笑いの中に大切な知識を忍ばせる」という形で、AEDへの理解を深めてもらいたいと考えました。
特に今回伝えたかったのは、 「AEDは心臓を動かす機械ではなく、逆に止めるための機械だ」ということ です。
AEDという言葉を耳にしても、どうしても「電気で心臓を動かすんでしょ?」と誤解されがちです。
実際には、不規則に動いている心臓を一度リセットして、本来のリズムに戻すための機械であり、この基本的な事実を多くの人に知ってもらうことが重要だと思いました。
こうした誤解を解くには、専門的な説明だけではハードルが高くなりがちです。ですが、笑いを交えた形式ならば、記憶に残りやすく、日常の中に溶け込みやすいはずです。
また、 「AEDって意外と簡単に使える」「いざというときに使おう」という気持ちを持ってもらうこと も大きな目的でした。名前を知り、役割を知り、「自分にもできる」と思えることが、救命行動の第一歩です。それを笑いを通じて自然に広げられたなら、この漫才の意義は大きいと感じています。
次回はまた新しいスタイルで、「笑い」と「救命」を組み合わせた挑戦を続けたいと思います。命に関わる知識を身近に、楽しく学べるコンテンツを模索しながら、少しでも多くの人が「救命の力」を身につけるきっかけを作っていきたいです。「命を救う漫才」が未来のどこかで誰かの勇気になることを信じて――。
この挑戦が笑いと共に広がり、AEDや救命の知識がもっと身近なものになりますように。