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AED漫才 by笑い飯風

ボケ①: おい、救命講習で人が倒れてるで!誰か来てくれへんか?
ツッコミ②: お前それ講習の最初のページやん!もっとガッツリ頼めや!
ボケ①: 人が倒れてます!あなたは119番通報、あなたはAED持ってきてください!
ツッコミ②: そうそう、それが正解や!

ボケ①: そして私は「鳥人」だ!首から下は人間やけど頭が鳥なんだ!
ツッコミ②: おとーさーん!変なのきたー!

ボケ①: 鳥人は傷病者を手羽先で安全な場所に移動させるわ!あなたは傷病者移動、あなたは毛布持ってきて!
ツッコミ②: 手羽先で運ぶな!毛布って鳥人が言うと唐揚げの保温にしか聞こえへんねん!

ボケ①: 野次馬整理は羽でバサバサや!あなたは野次馬整理、あなたは俺の羽にワックスかけて!
ツッコミ②: 何でツヤツヤにする必要あんねん!しかもお前が羽バサバサするせいで野次馬増えてるやないか!

ボケ①: ここで胸骨圧迫や!誰か来てください!あなたは119番、あなたはAED、あなたは胸骨圧迫!
ツッコミ②: そうそう、胸骨圧迫は1分間に100〜120回、5センチ沈むくらい・・・
ボケ①: って言うてる間に俺の羽が疲れてきたわ!あなたは交代!あなたは俺の翼に唐揚げタレ塗ってて!
ツッコミ②: いやお前タレかい!!お前が鳥やからって調理される方向行くな!

ツッコミ②: もうええ!俺が鳥人やるわ!!
じゃあ俺が飛んで救急隊を誘導するで!バタバタバタ・・・あーっ!(倒れる)
ボケ①: なんで飛ぶ前に倒れてんねん!!大丈夫ですか!?
(反応なし)
ボケ①: 誰か来てください!あなたは119番、あなたはAED、あなたは胸骨圧迫!
ツッコミ②(倒れたまま): ・・・(動かない)
ボケ①: しゃあない、AED貼るで!
ツッコミ②:「ショックを行います。患者から離れてください。」(ドン!)
ボケ①: なんや!AED貼られたらお前飛び立ったーー!
ツッコミ②(飛びながら): うわーー!お前AEDで飛ぶってどういうことやねん!!

ボケ①: 変われ、俺が鳥人やるわ!
じゃあ俺が飛んで救急隊誘導するで!バタバタバタ…あーっ!(また倒れる)
ツッコミ②: もうええわ!!お前毎回倒れるんやったら鳥人向いてへんねん!

ボケ①: もうええわ!結局、「119番」「AED」「胸骨圧迫交代」「野次馬整理」「毛布」「救急隊誘導」これさえ覚えとけばええねん!
ツッコミ②: ほんまや!鳥人いらんかったな!

ボケ①: 最初からそれやっとけ!ほな終わりや!
ボケ①・ツッコミ②: どうもありがとうございました!




あとがき


今回の漫才では、「誰か来てください」という流れをテーマに、笑い飯風のボケとツッコミを取り入れました。

笑い飯のユニークなテンポとやり取りを活かし、単なる知識の伝達だけでなく、実際の場面でどう行動すべきかを考えるきっかけを作ることを目指しました。

救命講習でよく耳にするフレーズ、「あなたは119番通報」「あなたはAEDを持ってきてください」。
しかし現場では、必ずしもマニュアル通りに進むわけではありません。

実際には、AEDがどこにあるか、119番をかけるのは誰か、胸骨圧迫はどうするべきかといった瞬時の判断が求められます。

漫才では、ボケとツッコミがその場面を描き、緊張感を和らげつつ、重要なメッセージをユーモアたっぷりに伝えています。
ツッコミが「AEDはどこにある?」と焦りながらも冷静に問いかけ、ボケがドタバタしながら答えるシーンを通じて、少しでも「いざ」という時の行動を身近に感じてもらえればと思います。

最も重要なのは、「完璧でなくてもまず動くこと」。

いざという時、完璧な対応ができなくても、まずは行動を起こすことが命を救う第一歩です。

そして、AEDの使用をためらわず、周囲と協力して動くことの大切さを感じてもらえることを願っています。

この漫才を通じて、「答えは一つではない」ということを感じてもらえたら嬉しいです。

また、身の回りのAED設置場所を確認しておくことが、いざという時に誰かの命を救う助けになることに繋がります。



【誰か来てくださいと言われたときにできること】

  1. 119番通報
    すぐに119番に通報し、状況(場所、傷病者の状態)を伝える。

  2. AEDを持ってきてください
    近くにいる人にAEDを取りに行ってもらう。AEDが到着したら、指示に従って使用開始。

  3. 野次馬の整理
    周囲の人々を整理し、必要なスペースを確保。無駄に集まらないよう伝える。

  4. 毛布やパーテーションの準備
    救急処置を行うため、プライバシーを守るために毛布やパーテーションを使って周囲を囲う。

  5. 胸骨圧迫の交代
    圧迫を続けるのが難しい場合、交代して行う。交代のタイミングを決めて、体力を保ちながら効果的に圧迫を続ける。

  6. 救急隊の誘導
    救急隊が到着した際に、正しい場所へ誘導し、スムーズに手渡しできるよう準備。

  7. 呼吸確認と意識確認
    心肺停止が確認された場合、呼吸がないか意識がないかを再確認し、その場合は即座に胸骨圧迫を開始。

  8. 応急手当の準備
    出血などの他の症状があれば、圧迫止血などの応急手当を行う準備。

  9. 傷病者の安全な場所への移動
    状況によっては、傷病者を安全な場所へ移動させることが求められる場合もあります。

  10. 時間経過などメモを取る
    救急隊が到着するまでの経過時間や、行った処置の内容を簡単にメモしておくと、後の対応に役立つことがあります。


これらの行動を意識することで、緊急時に適切に対応でき、命を救う準備が整います。

笑い飯風の漫才で少しカオスにしてしまった感もありますが、この漫才を通じて「誰か来てください」の後に何をするべきかを考えるきっかけになれば嬉しいです。

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