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特級呪物の黒歴史

この間、知り合いと中学生時代の話になった。

懐かしいな~とか言いながら、
自分の中学生の頃を思い返していると
あるとんでもない黒歴史を思い出した。

成仏させるためにも書いてみようと思う

・・・・それは中学二年生の頃のことでした。
(世にも奇妙風)

音楽の授業でテストが予告された。
男女のペアをくじ引きで決めて、
みんなの前に立って歌うという、多くの人にとって地獄以外の何者でもないアレである。

その当時、私には好きな人がいて
どうしてもその好きな人と
ペアになりたくて仕方なかった。
その名をK君とする。

そこで私はとある暴挙に走るのだ…

ペア決めの前日、
私は学校に大量のお菓子を持って行って
「明日のくじでK君の番号引いたら交換してくれない?お願い!」
とハイチュウという名の賄賂をばらまきながら
クラスメイトの女子全員に言って回ったのである。

今、思い出しながら書いてるだけでも背筋が凍る。
やることなすことが完全にちびまる子ちゃんのみぎわさんの実写版だった。

仲のいいクラスだったという事と
恋バナになると目がなかった思春期ガールズ達は快く私の頼みを受け入れてくれた。

「え!K君のこと好きなの?!分かった任せて!」

その時、私は女子が団結したときの無敵感と心強さを知ったのであった。

そうして家に帰った私は、
遅れてきた罪悪感にさいなまれ
私とペアになる未来が決まっているKくんを憐れみながら眠りについた。

Kくん気の毒だなあ・・・とか思いながら

そう、ほんと馬鹿だったのである。

しかし、この話には続きがあって
次の日、私はくじ引きでKくんの番号を引いたのだ。
いまでも番号を覚えている。
13番だった。

引き当てた瞬間、心臓がどくっどくっと高鳴り
「これが・・・・運命!?」とlove so sweet が脳内で再生されていた。

急いで周りの女子たちに、くじ引きの紙をぴらぴらさせながら目配せをすると、キャーッと超音波の悲鳴をあげてさんざん盛り上がった。

そして無事、Kくんとテストを終えたのであった。

〜完〜

以上が、私の黒歴史であるが
振り返ってみると、
道徳の授業って必須なんだなと思った。

当時の私には、相手の気持ちを考えるという能力が欠落していた。
今もまだまだ至らないところはあるけども・・・。

それにしても
中学生時代の片思いは自己中すぎましたね。
恋に恋していたんだろうな、、、。
とか言ってみたり。

ではでは、これにて成仏。

ここまで読んで頂きありがとうございました^ ^

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