【詩】写経
左脳が揺れるように痛んで、
何かを拒否するように頭を振れば振るほど痛くなって、
けれども僕は、そのときになって初めて、僕が今まで、痛みでしか嘆いたことがないのに気が付いた。
海底から急浮上するように。
海底から急浮上して、顔を出して、広がる水平線を目にするかのように、そこから始まればよかった、そこから広がればよかった、人生みたいななにか。と夢想しながら、僕は変わらず、嬉しくも悲しくもなく、誰にも宛てる気のない手紙を書いている。
左脳が揺れるように痛んで、
何かを拒否するように頭を振れば振るほど痛くなって、
けれども僕は、そのときになって初めて、僕が今まで、痛みでしか嘆いたことがないのに気が付いた。
海底から急浮上するように。
海底から急浮上して、顔を出して、広がる水平線を目にするかのように、そこから始まればよかった、そこから広がればよかった、人生みたいななにか。と夢想しながら、僕は変わらず、嬉しくも悲しくもなく、誰にも宛てる気のない手紙を書いている。