【詩】破壊

綺麗に壊れるものになりたかった
ガラス玉みたいに、壊れてもなお綺麗でいたかった
けれどもぼくがたとえどんなに願っても
いつまでもそんな日が来ることはないから
成長はどこまでいっても老化の希望的観測で
ガラス玉の名残があるのはぼくの瞳だけ
だから、どうしようもなく腐ってしまう前に
どうか、ぼくを壊してくれませんか


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