「人と比べるな」は無理
「人と比べないのが幸せに生きる秘訣!」
というのはよく聞く言葉だ。
でもこの言葉を心に引っさげて、全部解決出来る人はいるのだろうか。
少なくとも僕は無理だ。
人と比べないということは、他の人のことを気にしないということだ。
他者と比べない人は、たぶん他者の評価も気にしないし、自分のことをどう見られていても気にしないだろう。
…そんな人間いる?
人と比べない人間は、自分を客観的に見れない人間だと思う。
客観的に自分を見て、身の程をわきまえる。
それが出来ないということは、人としての機能が壊れている。
確かにネジが外れているくらいじゃないと苦しく感じることが人生には多い。
能力的に劣っているならなおさらだ。
僕は周囲の評価や意見で客観的に自分を認識し、病んだ。
「人と比べるな」
という心得では、僕の人生にプラスの効果はなかった。
なので違う心得に乗り換えた。
諸行無常だ
《全ては移りゆく》という思想。
苦しいことも嬉しいことも、栄えることも衰えることも必然であると仏教は説く。
「上手くいかないこともずっとではない」
この考えの方が心にすんなり入ってきて、平穏を実現できた。
なにせ仏教は「人生は苦しみがデフォルト」だと説くのだから。
「生きることに意味は無く、死ぬことにも意味は無い。
ならばその過程にも意味は無い。会者定離。生者必滅。諸行無常の盛者必衰」
始まりがあれば終わりがある。ただそれだけのことだと仏教は説く。
noteのスキ数やフォロワー数にも意味はないので比べなくなる。
他者のステータスを見ても諸行無常だと知っているので何とも思わない…というのは大袈裟だが、諸行無常の知識があるかないかでは苦しみが大きく和らぐだろう。