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take_kuroki
ルールは誰かに損をさせる
まあまあ前の話だが、《ブラック校則》という言葉が流行った。
「男子が興奮するためポニーテール禁止」
「下着は白。守っているかチェックする」
「髪は黒髪。茶髪なら染め直せ」
黒髪に染めなければならないという校則は、生まれつき黒髪以外の人間を迫害する。
ルールからはみ出る人間はとても目立つ。ルールは大多数の人間が守れるので、少数派になる。
前述したルールで、生まれつき茶髪の生徒が不登校になった例もあるらしい。
黒髪を強制するルールなので、先天的に黒髪以外の人間がはみ出る。何かしら対策をしなければならないので、損だろう。《障害》などといったどぎついレッテルを貼られることもあるかもしれない。
《牛乳を飲まなければならない》というルールがあったなら、牛乳アレルギーを持った人間は辛い思いをする。下手をすると死ぬ。
「デブは認められない」
「メガネは頭が良さそうなので処刑」
「身長170cm以下に人権ない」
ルールによって不利になる人間は変わる。
今の学校や会社のルールにおいて不利になるタイプの人間は、学校ならば前述した茶髪の人間や、勉強ができない人間。素行不良の人間だろう。
会社ならば、コミュニケーションがとれない人間や仕事ができない人間だろう。
ルールが変わるということは、環境が変わるということだ。
環境は学校や会社だけではない。時代によっては《戦場》という環境もあるだろう。
やはりルールが変わる。
「人殺しをしろ!」
「射撃能力がものを言う」
「飯を食うな!」
のようなルールになる。
人殺しができない人間や射撃能力が低い人間、屈強じゃない人間ははみ出ることになる。
ルールがある限り、一定数損をする人は必ず出てくる。
これは未来永劫変わらない。