夢が叶っても、慣れてしまう
小さい頃、インターネットを繫げるのが夢だった。
初めて家にネットが開通した時は感動した。幸せに満ち溢れ、もうこれ以上何もいらないとまで思ったくらい。
今はもうネットがある環境は当たり前になっている。
幸せじゃないどころか、回線速度に不満がある。
今は富豪になってジェット機を乗り回すのが夢だが、いざ富豪になってジェット機を買っても慣れてしまう。ジェット機の性能に不満が出てきてスペースシャトルが欲しくなるんだろう。
限界効用逓減の法則
人間の心理法則のようなもので、理論があるらしい。
どんなに旨いご飯を食べても、どんなにエロい美人を抱いても、どんなに面白いゲームをやっても、どんなに称賛されても、慣れる。
で、脳がさらなる刺激を求める。文明はそうやって発展してきた。慣れることがなければ、文明は縄文時代から進歩していない。お茶のティーバックみたいな感じだろう。1回目より濃いものは次から出ない。それどころかどんどん薄くなっていく。
洗濯が面倒くさいから洗濯機が生まれたわけで、玄米で満足できないからチャーハンが生まれたわけで。
過去の記事でも書いたかもしれないが、僕は人生でいちばん美味しいと思った食べ物は、マックのダブル肉厚ビーフだ。こんなに旨い食べ物を食べたことがなかった。
ガーリックのガツンとした風味。肉のドスケベな濃さ。その他なんか体に悪そうな味がした。最高だった。
当然すぐリピート。だけど2回目食べた時は「あれ?こんなんだったっけ」と感じた。
いや、旨いには旨いんだけど、人生で食ったいちばん旨いものとして見ると期待外れだった。
ダブル肉厚ビーフは最近だから、リピートの回数も多くないが、ネットなんて数回どころじゃない。もう出涸らし。
NURO光導入を検討していたが、高速爆速回線で楽しめるのも最初だけなんだろう。今度はネット自体に満足できなくなって、逆にオフラインにこだわり始めるのかもしれない。