常に過程が結果である
エッセイです。
下積みをどこにするか。
達成をどこにするか。
過程と結果。
いや、もうこの瞬間が結果であり、過程なのだ。
過程が結果なのだ。
俺は今、作品を書いているが、投稿するまでが過程ではない。書いている時がもはや結果なのだ。
そして投稿した瞬間も、評価された瞬間も過程ということなのだ。
勝負事の結果は勝ち負けだ。
しかし醍醐味はその過程にある。ならばそれが結果でいいだろう。
タモリさんは「夢を持つようじゃ人間終わりだね。だって夢という結果に行き着くまでの期間は空白になるわけじゃない。無意味になるってことでしょ。こんな悲しいことはないよ」
人生は常に今が大事だ。
今が楽しめないと、いつまで経っても楽しめない。
人生に全盛期とか完全体とか求めるからそうなる。
僕は漫画家になるまで自分の人生は無意味だと思っていた。タモリさんが言う通り、《人間終わり》の状態だった。人脈がないと完全体にはなれないと思っていた。
しかし、人脈がない状況、ある状況、どちらも人生である。そこに優劣はない。
漫画家として成功している状況、全く売れない状況。どちらが欠陥状態でも、完全体状態でもない。
条件付けをしていると、いつまで経っても真の幸せは来ない。
今この瞬間が完全体であり全盛期。そしてそれは自分がどんな状況、境遇に置かれても変わらない。
「これがなければ完全体になれない」は幻想であり、キリがない。
今この瞬間、境遇、環境が全てだと認めて楽しもう。