都会が肌に合う
ドラゴンズドグマというゲームは、エンディング直前で透明人間になる。
経緯はちょっと忘れたけど⋯たしかラスボスのドラゴンを倒して獲得したアイテムでそうなったのかな。周囲の住民には存在を認知してもらえない。当たり前だ。透明人間なのだから。
物理的な干渉もできない。
ゲームなのだが、寂しくなった。
都会ではそんな気分だった。
すれ違う人が多すぎて、挨拶するという文化はないし、車や自転車の走行マナーは悪い。
────自分には合わない。
実家がある田舎に帰りたくなった。
しかしなんだかんだ居るのは自分に合っていたからだ。
興味を持たれないし、なによりマックスバリュをはじめとした店が徒歩数分という便利さ。
田舎は最も近いスーパーでも片道徒歩30分はかかる。
マックスバリュに関しては無い。あるのはよく分からないローカルスーパーだ。
実家に帰ることはもう二度と無いだろう。森と山と鹿しかいない町⋯いや、村だ。
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