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鉄拳が成功してバーチャが低迷した理由
鉄拳8が24年1月に発売が決まった。
しかしバーチャファイターは《e-Sports》というリマスター版で止まっている。
バーチャファイターのナンバリングはプレステ3で止まっている。
対して鉄拳はプレステ3、4、5とハードの進化に合わせて新作を出せている。
この差はなんだろうか。
格闘ゲームの王様はストリートファイターだと思われがちだ。
しかし売上本数はストリートファイターより鉄拳の方が売れている。
しかし鉄拳は日本より世界で売れている
発売元がSONYだったのだ。
当時からSONYは世界的知名度を誇っていたので、「鉄拳はあの有名企業、SONYのゲームなんだ!」と世界から思われていた。
だから売れた。
ブランド力で売れた
これがバーチャだったら…たらればだが。
ソウルキャリバーやデッドオアアライブもプレステ4で最新作を出せている点を見ると「なんでバーチャだけ?」って謎なんだけど…。
―シリーズを復活させる難しさは感じましたか?
そうですね。10年以上も新作が出ていない現状が物語っていると思うのですが、簡単なことではないと思っています。
よく分からん…
ならカプコンのタイトル格差で比べてみよう。
ストリートファイターは86年から23年という長い期間で6まで出ている長寿タイトルだ。
対してカプコンかつ格闘ゲームという同じ属性で売り出していた《ヴァンパイアシリーズ》は《ハンター2/セイヴァー2》から出ていない。
2000年を迎える前に移植版を除き音沙汰がない。
売り上げ的に流行らなかったらしい。
システムが複雑でコアなファン向けなゲームだったとのこと。
とにかく難しいらしい。
目押しコンボなど
コメント欄にも「キャラクターが海外からするとベタ過ぎてウケない」という意見があった。
ゲーム界の《ザ・リング》こと《ゲーメスト》からも高評価をされていたが、「早すぎた」ゲームだったそうだ。
当時から敷居が高くてライト層にはウケなかったというのが真相のようだ。
カプコンの格闘ゲームにとっていちばんのターゲット層はアメリカだが、アメリカにウケなかった。
そして最新作がボロボロだったようだ。
これがバーチャファイターにも当てはまるのではないか。
少数のコアなファンを狙って労力を割くわけにはいかないんだろう。
ちなみに鉄拳は4の評判が悪かった。
僕は逆にいちばん面白かったと思うんだけど…。
それまでは3がいちばんの人気作(1000万本超え)だったようだが、鉄拳7が何故かバカ売れ(1000万本超え)した。
鉄拳は様々な国でプレイされているようで、最近だとパキスタンが台頭してきた。
今までは大会に参加したくてもビザの関係で日本に来れなかったとのことだが、現状このような国がパキスタン以外にもあるのかもしれない。
判明している限りではペルーでもやり込み勢がいるらしい。韓国の最強格が完敗したほどだ。
一番売れている国はアメリカらしい。人口の母数を考えるとまあ当然っちゃ当然だが、割合で見るとヨーロッパが売れているらしい。
――シリーズ立ち上げ当初のことで覚えていることはありますか? 原田さんは立ち上げの際に、どんな未来を想像していたのでしょう。
原田:そのときは、未来を想像してはいなかったです(笑)。『鉄拳』は格闘ゲームジャンルでは後発としてはじまりましたが、当時の課長や部長に、「いつ他に勝てると思う?」と聞かれたのをよく覚えています。そこで「10年はかかります」「それなら、10年やろう」という話をして。つまり、シリーズがはじまった当初は、10年先までしか考えていなかったんですよ。
そこから、『鉄拳5』ぐらいまで続けていく中で、格闘ゲーム自体が以前より減っていくことも経験しました。そういう意味では、今の状況はすべて想定外ですし、こんなふうになるとはまったく思っていなかったです。
もともと鉄拳はバーチャファイターに勝つために生まれたものだったが、そのバーチャが低迷したどころか格闘ゲーム全体が暗黒期になっていった。
なぜ鉄拳が売れてバーチャは廃れたのかという謎の結論は結局タイミングや時代という元も子もない結論になるのだろうが、そもそも売れた理由やノウハウがハッキリ理論化できるのなら、どのゲームも消えずに残っているはずだ。
初期に得られた発売元《SONY》ブースター…。
海外受けしそうなキャラデザイン…。
シンプルなストーリーとゲームシステム…。
挙げればキリがないし、因果関係として的をいているかどうかも分からない要素ばかりだが、鉄拳が今や6000万本売り上げたソフトであること。そして最新ハードで最新作が出ることは事実だ。
今後も鉄拳シリーズが続いていくことを願いたい
出来ればバーチャも……難しいかな?