何かしらで絶対傷つけている
《人を傷つけないお笑い》という言葉が流行った。
でもなんかモヤモヤした。主観的で一方的な言葉だからだ。
世の中には自分たちには想像すらできないタイプの人種がゴロゴロいる。それまでの常識や先入観では到底理解できない。
今でこそLGBTQとかなんとかいって、《同性を好きになる》というタイプの人間がいる事の認知が広がって、偏見も最近は無くなってきた。
しかし昔はそんな概念すらなかった。
《同性を好きになる》
《体と心の性別が違う》
そんな人間はいない⋯というか、発想すらなかったと思う。
だから《異性が好きなこと前提》で話が進んだりする。
でもそれって結果的にその人たちを傷つけてますよね。
「この内面がバレたらヤバそうだ⋯」みたいな。
今でもまだ認知されてないタイプの人間がいると思う。
ニュータイプ(笑)
それこそ朝井リョウ先生の《正欲》に出てくる、水に興奮する人、みたいな。
まあそう言う人間がどういうタイミングで傷つくかは分からないが⋯。
《人を傷つけないようにしましょう》
ってよく言う。
確かにそう。だけど発信者の想像力では想像しきれないものってあると思う。
例えば⋯なんかニュース見る度に傷つく人もいる。
それこそ、結婚願望があるけどできない人が結婚式を見るとイラつく⋯みたいな。
父を失った人が、父の日フェアとかを見ると傷つくとか。実際あると思う。
戦争を経験した沖縄の老人が、コールオブデューティ見たら泡吹いて倒れるとかありそうだし。いや、マジで。「戦争をゲームにするなんて!」って思う。
実際俺もワールドウォー2はやってて罪悪感があった。
キャンペーン(ストーリーモード)は怖くて未だにできていない。
でも俺らは普段そんなの考えない。
飯を食べるだけで傷つく人がいるかもしれない⋯。
街を歩いてるだけの僕を見て傷つく人がいるかもしれない⋯。
いや、狂うわ
だから《人を傷つけないようにしましょう》じゃなくて《何かしら絶対傷つけているんだから謙虚に生きましょう》でよくないか。
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