「ドレスアップ·ナイフ!」(詩)
着飾った心の痛み。
精神崩壊に追い詰められた
誰かにとっては、
どう足掻いても僕は滑稽だ。
目の前の他人を傷付ける魔法。
呟いた言葉のナイフで
知らない人を刺して蔑む。
周りの人への態度。
自分と相手の違いなんて分からない。
他の人がダメで、
僕が許されるだけの意味が分からない。
「……飽きるまで、僕を刺せよ。」
心の深く、ひび割れた傷に痛みが走る。
他人の目の前を遮った言葉。
友人を嫌うなら
他人を嫌うなら
誰かを怖がるなら……
----自分は、何故ここにいる?
鋭利な言葉のナイフが
溶け出した血を吐いている。
死なない僕は
無様だ。
生きてる僕に
出来ることはなんだ?
怖がるままに
知らないままに
殺していくそれは。
僕に、何故か微笑むんだ。
微笑まれた僕は、
何故か辛くて、痛くて、苦しくなるから。
……僕は、きっと。
優しさのナイフで
弄ばれている。
きっと、それは嘲笑っている。