[詩]「緩やかに」
緩やかに揺れる
徐行電車
緩めない手に
夢を掲げて
目には見えない
真実を
いずれ
形にしてみせる
緩やかに
行こう
ゆっくりでいい
一歩ずつ
確実に
前進して
首にかけた
銀色が揺れる
好きを
大切にして
心が
青く輝けば
少しずつ
装いも
変わってく
緩やかに
成長しよう
命を灰に
してしまうなら
少しずつ
燃やしていこう
少しだけ
長めに
息してたいから
緩やかに
電車は揺れる
雨降りの後
地面が
固まれば
進んでいる
ほら
振り返ってごらん
敷かれた
レールも
荒んでく
リアルも
大きく外れて
果てに築いた
轍の跡
緩やかだけれど
少しずつ
貴方は
強くなっている
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