「動けない自分」完全攻略マニュアル
活躍している人、楽しそうに過ごしている人、軽やかに動いている人、そんな人たちを見ると、ついつい自分と比べてしまう。そして、行き着く先は、どうして自分は…… そんな経験は誰にもであるはずだ。
他者と比較をしても自分をどこにも連れて行けない、それは悪い劣等感。大切なのは「理想の自分」と「今の自分」を比較してギャップを埋めようと努力すること。理想の自分に対する「良い劣等感」を成長のエネルギーに変換すること。この件については昨日の記事に書いた。
ただ、現実問題として、理想の自分と比較してもやっぱり心がモヤモヤする。確かに「そっち」の方がいいのかもしれないけれど、何かが引っ掛かっていて動き出せない。そんな人も多いのではないか。今日はそんな人に向けてのアドバイスを紹介する。それは、
頭の声を聞いていませんか。
動き出せないとき人は「頭の声」を聞いてることが多い。頭の声とは、「……すべき」「……したほうがいい」といった頭で考えた声、英語で言うと"Have to"だ。
どんなに理想の自分を思い描いたとしても、それが「頭の声」だったとき、人は動き出せない。たとえ一度は動き出せたとしても続けられない。朝活、筋トレ、新年の誓い、やり始めたのはいいけれど、すぐに挫折、心当たりがある人は多いはず。
これに対して「……したい」「……になりたい」と言う「心の声」がある。頭の声が外的なのに対して、心の声は内的。自分でエネルギーを作り出して、自分で動力を生み出していける、そういってもいいかもしれない。理想の自分とは、本来「こんな自分になりたい」と心から望むもの。だから自分で自分をモチベートしてどんどんと進んでいける。
だから、理想の自分を思い描くときは「私は、本当はどうしたいの?」と心の声を聞いてみてほしい。
本当の目的を探ってみよう。
ただ、そうはいっても、まだ何かが引っ掛かっているようで、すっきりしない、動けないという人もいるはずだ。そんな人にぜひ試してほしいのが「動かない理由を探ってみる」だ。
あなたが描いた理想の姿は「心の声」、嘘ではないはずだ。ただ、それでも動けないとき、あなたには、動かないことで得ているものがないだろうか。つまり「動かない」ことに目的がないだろうか。
たとえば、転職してもっと自分を活かして活躍したい、多くの人と会って世界を広げていきたい、そんな理想があったとする。でも、いざ転職活動となると一歩が踏み出せない。
そんなとき、あなたはどこかで、こんなふうに感じていないだろうか。
慣れ親しんだ環境でストレスなく働ける今を失いたくない。
プライベートの時間を失ってまで新しい仕事に挑戦する意味が……
家事・育児・仕事のバランスを考えると今の環境が捨てがたい。
この種の声は「理想の自分」にかき消されがち。ただ、そう思っているのも、また事実。だから、まずは、そんな「動かない目的」をリストアップしてみてほしい。そして、それを眺めてみて、そう感じている自分をそのまま受け止めてほしい。
この時に大切なのは「動かない目的」を持っている自分を否定しないこと。繰り返すが、あなたが感じていること、それが事実であり、そう感じているからこそ、あなたはあなたなのだ。そこに良い・悪いという要素はない。その上で、もう一度、本当はどうしたいのかと尋ねてみてほしい。
その時の答えは、さっきとは少し違っているかもしれない。「動きたくない自分」と「動きたい自分」の双方を見て「今の状態は悪くない。でも、それだけというのもちょっと違う。だから、少しずつ動いてみよう」という思いが出るかもしれない。
白黒つけなくてもいい
結局のところ、感情に白黒をつけられるなんてことは稀で、ほとんどの人が混じり合った感情を抱えてながら生きている。動きたい自分もいれば、動きたくない自分もいて、いつもその狭間で揺れている。それが普通だとぼくは思う。実際、ぼく自身も同じだ。
そして、そんなはっきりしない状態だとしても、それでも6:4くらいの割合で、理想の自分に向かって少しずつ向かっていこうかな、そう思って動いていく。そんな自分を応援する。それができたら、今の自分に満足できるし、結果、明るい未来がやってくるのではないか、そんなふうに思っている。そして、ぼくは、そんなあなたをぜひ応援したいと思っている。
今日、紹介したのは、
頭の声でなく、心の声を聞く。
「本当の目的」を探ってみる。
動きたくない自分も認めた上で、動き出す自分を応援する。
気に入ったら、ぜひ試してみてほしい。
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