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自分勝手な解釈を加えずに「あるがままを見る」のは難しい。もともと人間の認識は「見たいように見る」ようにできている。とは言え、見方が変われば世界が変わる。自分の馴染んでいる世界の背後には、いくつもの世界が無限に開かれている。
ふとした瞬間、何気なく浮ぶ小さな違和感。それを静かに受け止め、軽妙な文体とユーモアで描き出すのが津村記久子さんの「嘘コンシェルジュ」。誰かの幸せをそっと願う優しさが滲み、読んでいて心が温かくなった。僕自身も誰かの小さな感情を支えるような文章を書きたいと思った。
第一章「縁側が必要」分からないを分かったことにしない。その違和感は異物が入ってきた証拠。変化・進化の素になる。いろんな自分を認めて楽になった今日この頃。「すっきりしたい」それが苦しみの素だったのかも。異物が混じり合った化学反応、どんな自分が出てくるか、じっくり観察してみたい