環境を利用して夢を叶える方法
インフルエンザになったのが先週の話。そのときは、継続してきた全てがご破産になったような気がしたけど、捉えようによってはゼロベースで考え直すいい機会になった、といったことを書いた。
今日はその続き。
仕事に復帰して感じるのは、普通のリズムで毎日を送るには、ある程度の枠というか縛りがあるほうが丁度いいなということ。仕事があるから決まった時間に起きて、明日、仕事があるから決まった時間に寝る。必ずしも仕事でなくてもいいのだけど、ある程度、強制力があるものに身を委ねると適度な緊張感があって生活に張りが生まれる。
ただ、世の中のすべての人が同様に感じるかというと、きっとそうではない。人に縛られるのは嫌だ、自分の思うように過ごしたい、会社なんて、仕事なんて、本当はないほうがいい、全てを自分でコントロールしたい。そう考える人は一定数以上いるだろう。
そんな人たちと比べると、ぼくはそこまで自分でコントロールすることにこだわっていない。どちらかといえば、与えられた環境で、どうやって最大限に自分を活かしているか、注力するのはそちらだ。
ただ一方で、行動イノベーションを学び身につけ、目標に向かっていくときの力強さ、楽しさを身をもって知っている自分もいる。果たして、ぼくは環境に身を任せたいのか、それとも自らの意志で未来に指差し進んでいきたいのか。それともこの二つは、どちらかを選ばなければいけない、といったものではないのだろうか。そんなことを考えたとき、ふと思いついたのがルーティン。
例えばイチローが構えるまでの一連の動作。例えば松山英樹がパッティングをするまでの一連の流れ。このとき、彼らは何かを考えているのだろうか。きっと考えていない。
考えるのは既に終了していて、ルーティンとは、考えたことを確実に実行し、結果を出すための準備。言ってみれば「モード」に入るための「儀式・型」。だから一流の選手ほどルーティンにこだわる。
それでは翻って、ぼくにとって、結果を出すための「儀式・型」とはなんなのか。考えてみると、例えば、それは「決まった時間に起きる」であったり「決まった時間に寝る」ということになる。生活リズムを安定させることで、日中の状態を安定させ、質の高いパフォーマンスを安定的に発揮できる。一日という単位で考えるのでわかりにくいが、これだって立派なルーティンである。
という意味では、ぼくは決して環境に身を任せているわけではない。どちらかというと、環境を利用している、というのが正解だ。最高の結果を出すために、利用するできるものを利用している。仕事が与えてくれる自律性はその一つに過ぎないということだ。
となると最後に問題になるのは、なぜ、ぼくはそれをするのか、となるのだが、これに関しては答えは明快だ。ぼくには今、目標がある。それは一流のプロコーチになって、ビジネスリーダーをサポートしたいという目標だ。
ぼく自身が関わり方を工夫することで、一人でも多く相手も自分も勇気付けできるリーダーを輩出したい。自分のエンジンを自分で回し続け、その姿に周囲が触発されていく、そんなリーダーを一人でも増やしたい。そのために、生活リズムに張りをもって、日中のパフォーマンスの質を維持しているのだな。全ては繋がっているだなと一人、納得いったところなのである。
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