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24.10.26底入れ待ちの日本株 衆院選&米大統領選&中国景気

日本株底入れ待ち 悪材料出尽くすか不透明

 日経平均株価は25日騰落レシオの底入れライン80に接近しています。

日経平均株価
売られすぎライン80接近中

 明るい兆しとして10/25ファナック決算は良好でした。中国向けFA(補助金制度が追い風)及びロボショット(電動射出成型機)の受注見通しが改善、中国景気の回復を期待させますなおロボマシン部門全体では減収、EV関連が低迷を長期化させているためです。

中国向けFA売上増
補助金を追い風に設備投資が回復

IPO市場低迷 弱いG市場&上場よりM&A選択

 今年2024年はIPO上場数が少ないです。

2024年IPO上場数
引用元:JPX
https://www.jpx.co.jp/equities/listing-on-tse/new/basic/04.html

 要因は2つ、グロース市場の低迷と旺盛なM&Aです。大型IPO銘柄のキオクシアの上場延期が物語っています。プライム市場の人気の裏返しでもあります。東京メトロですら起爆剤とならず初値割れまで失速しました。

米大統領選をめぐる業種の明暗

 ハリスとトランプは経済政策を大きく相違させます。業種により明暗が分かれます。

🏦銀行
国際的な銀行の新資本規制「バーゼル3」の強化の是非が焦点です。規制強化は銀行の倒産リスクを回避する一方で減配等の資本効率の低下が警戒されます。
・ハリス:規制強化
・トランプ:規制緩和

🔋EV
EV購入向け税控除の継続可否が焦点です。中国EVが独り勝ちしてます。EV向け優遇廃止はEV開発を停滞させます。
・ハリス:EV税金優遇(税控除)の継続
・トランプ:EV税金優遇(税控除)の廃止

🍽️小売
消費財向け関税引き上げが焦点です。
「もしトラ」リスクとして輸入品が値上げされインフレ再燃が危惧されます。
・ハリス:関税商品の識別(生活品は対象外)
・トランプ:全方位的に高関税

💊ヘルスケア
医療保険制度改革法(オバマケア)の継続可否が焦点です。富裕層向け保険制度へ逆戻りする可能性があります
・ハリス:保険制度の継続
・トランプ:保険制度の廃止

🔥エネルギー
石化エネルギー(石油/ガス/石炭)vsクリーンエネルギーが焦点です。「もしトラ」リスクとして環境破壊が進み、異常気象が経済活動ならびに日常生活の脅威となります。
・ハリス:クリーンエネルギー(脱炭素)推進
・トランプ:石油継続


引用元:10/26Bloomberg記事*より抜粋加工

*記事名:米大統領選の結果で浮沈する5つの業界、それぞれの影響を探る

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