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25.1.16米CPI鈍化 利下げ再燃も利上げ相殺 日本株を取り巻く環境変化

米利下げ期待が再燃 米株の追い風

 昨日(1/15)の米CPI結果を受けて、インフレ鈍化が好感されました。5月FOMCの利下げ確率が4割台まで上がっています。

CMEのFedWatch ツール
https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

 米株は利下げ後退から一転、期待が高まった事で上昇しました。

米株軒並み上昇

一方、日本株は連れ高せず、一部の銘柄のみ上昇しました。日銀の利上げ観測とトランプ政策を見据えて様子見の姿勢が強いです。

日本株 米連れ高せず

小売業の明暗 値上げ/節約志向/インバウンド効果

 小売業はインフレ環境下で明暗が分かれています。コスト高vs値上げのせめぎ合いが続いています。

・生活必需品が減益:値上げ&節約志向
・宝飾品&スニーカー好調:インバウンド効果

 要因は原料高を上乗せした値上げ疲れ&節約志向です。但し、インバウンド向け高級品は売れ行きが良く、百貨店は賑わっています。
 新たな懸念点は海外売上の鈍化、値上げに伴い消費活動の勢いが弱まりつつあります。

ガザ停戦 海運株の大幅下落&インフレ抑制

 中東紛争に明るい兆しが見えてきました。トランプ外圧によりハマス&イスラエルが停戦に踏み切りました。海運株は船賃の高止まりの収束を見据えて下落しています。原料高の要因が解消されるため、インフレ鈍化にも弾みがつきます。

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