恋愛話。最終章
Dragon Ashの曲を聴きながら、
恋愛話、最終章です。
心が少しずつ前を向きはじめて半年ぐらい経って、
急に彼にメールを送った。
元気にしていますか、わたしは元気です。って。
元気だったのは嘘じゃないけど、元気って知って欲しかった。返事なんて期待してなくて、もうへっちゃらな自分をただただ、彼に知って欲しかった。
あなたがいなくても大丈夫って強がりを、精一杯彼に伝えたかったんだ。
そしたら、意外とすぐ返信がきて。
たわいもない、夕飯の内容だったような気がするけど、すごい喜んだ覚えも、驚いた覚えもなくて、なんとなくやりとりがまた始まった。
向こうには、わたしと別れる理由になった彼女がいることを理解はしていたけど、なんかそうゆうの全く関係なく、ただただ気持ちが素直に彼に戻っていって。
そこに迷いや疑いも全くなくて。
共通の友達に、
「さっちゃんと会う夢を見て切なくなった。」
って、わたしが連絡を取る前に言ってたらしく、
なんかあっという間に、会う話になった。
どこで再会したんだっけ。
何話したんだっけ。
そのとき彼女と別れてたっけ。
あんなに彼との思い出は鮮明なのに、そこらへんの思い出がすっぽり抜けてることに、書いていて今気づく。
周りの人にめっちゃ反対されつつも
わたしは当たり前のように彼とやり直す選択をしたことだけは覚えてる。
でもね、やり直した頃わたしは高校三年生。
水泳高校最後の夏。結果を残さなければならなくて。
プレッシャーやいろんなもので全然記録が伸びなくて、ひたすら焦って焦って焦って。
日本選手権で東京に前日入りした夜に、その緊張と、プレッシャーから逃げたくて、彼に会いに来てもらった。
励ましてもらうためでも安心するためでもなく、逃げたって感覚を今でもすごく覚えてる。
彼は隣に部屋を取ってくれて、寝る直前まで一緒にいてくれて、翌日レースのわたしにとにかく気を使ってくれて、ただそばにいてくれたんだけど、
嬉しかったって気持ちの記憶がないなぁ。
翌日の結果は、想像通りで。
いよいよインターハイ予選が始まり、県大会が終わり、優勝しなきゃならない立場のわたしは三位。
(言い訳を言うと、その当時静岡はめっちゃ強くて、わたしの種目はインターハイの決勝に静岡から四人進出しちゃうレベルの高さ…全国上位が4人同じ種目に固まってた)
ふと、恋愛してるからダメなんじゃないかって。
別れたら、うまくいくんじゃないかって。
なんでそんなこと思ったのか、今じゃ信じられないんだけど、
「女の子は恋愛すると記録が出なくなる」
ってよく言われてた言葉を鵜呑みにしてまた逃げたんだ。
その当時、インターハイに向けて一緒に練習してる仲間と過ごす時間があまりに多くて、朝学校行ってに陸トレして、昼休みも集まって、練習して、一緒に帰って、
そして目標が一緒な仲間に、無理やり自分の中で恋をしてると思い込ませようとして。
彼に、わたしがされたのと同じことをして別れた。
メールで、別れたいって、勢いで送った。
結果が出ない怖さから早く逃げたかった。
解放されたかった。
しばらくして彼からの返事は、女の人の気持ちはわからない…って来たんだけど、
わたしはやり直したのに、引き留めさえしないのかって勝手にイラついて、電話したけどわたしは怒ったままで、そのまま別れてた。
まさかのわたしからの別れ。
自分で今書いていて、ばかみたいばかみたいばかみたい。大好きだったのに。今でも一番大好きだって思うのに、ばかだなーーーー。
そんな夏を終えて。
インターハイはどうにか決勝に残って、
最高な結果ではなく、無難な結果で終わり、
レースが終わってすぐ、何を思ったかわたし彼にメールした。やっぱり好きだって。
でも、そんなうまくいくわけない。
彼女がいて、多分彼女がメールを見て、わたしに返信してきた。
わたしの人生最大の大切な恋愛の、終わり方のあっけなさと情けなさ。
最終章が、書いていて一番、辛いー。
こうして、わたしの人生最大の恋愛は終わり
悲しいかな彼は同じ水泳部OBだから、
そのあと何度も見かける機会もあるわけで、忘れられるわけなくて。
大学になって関東に出たわたしは、やっぱり彼に会いたくて二回ぐらいご飯食べにいって、
社会人になって、指導者として東京に行くことも増え、年に2回ぐらいは彼と会っていて。
会うって言っても本当にご飯だけで、わたしが好きなのわかってるからあえて線引きされてたと思う。
そんなこんなで結局、15年ぐらい彼が好きだった気がする。
ただ、彼と付き合っていられた先に結婚があったかと言うと、きっと多分それはなかったように思う。
多分、たぶんね。
わたしの人生最大の大恋愛、
以上でおしまいです。
さて。
そろそろ、ラスボス母親と向き合おうか。
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