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人生が変わる出会いを振り返る

転職のnoteを書いたからか、ふとおすすめに流れてきたNuriさんのnote。
色々な職場で経験を積みながら、視野や興味が広がって素敵なキャリアを進まれている話です。

同じ女性とは言え、ずっと同じ職場で過ごし家庭事情でやむを得ず転職した私にとって、彼女のnoteは共感というよりは羨ましい気持ちと応援する気持ち。
よくある女性のキャリアの話だけじゃない、人生の話でした。

彼女のnoteで一番素敵だなと思ったのは、面倒見の良い自分を育ててくれる上司との出会い。

居住地も職場もある程度自分で選べるけど、人との出会いというのはどうも自分で選ぶことはできない、完全なる運の世界です。
親切な人は多くても、積極的に他人の世話を焼ける人というのは、どこにもいるわけではないし、そもそも熱心に世話を焼いてもらえるのも20代くらいまでだと思うので、もう私には手の入らないものかもしれないと思うと寂しくもあります。

新卒で10年勤めた会社では、まさに色々教えていただきました。
その中で人生を変えてくれた人を思い浮かべると、2人いました。一人は総合商社勤務経験のある大学生の息子がいるくらいのAさん、一人は長く勤めて定年が見えてきたBさんでした。

Aさんは商社勤めらしく、仕事さばきが素晴らしく、何より意見をはっきり言えるタイプ。何をする必要があるのか先を見越して行動し、周りを巻き込んで大きな成果をあげれる方でした。部下の教育にも熱心で、部下といえども対等に接していただいて、とても刺激がありました。
大学時代にインターネット契約の訪問の押し売りに負けて契約→回線開通前にクーリングオフ、を数度繰り返した経験のあるくらいに押しに弱い私は、営業電話もぱっと切れる姿は、勇者のようでした。
私だけでなく、職場全体的に曖昧にすること(はっきりせずとも忖度でうまくやること)が美徳であるような雰囲気があり、Aさんのスタイルは「この人を手本にしなければならない」と人生観を変える出会いでした。仕事の進め方というのを実践しながら丁寧に側で学ばせてもらいました。残念ながら、Aさんの下で3年過ごしましたが、退職されていきました。

BさんはAさんとは違い、新卒から定年までずっと同じ会社で生きてきた方です。はっきりすることは苦手でしたが、だからこそ自由に動ける「空気の読めなさ」や忖度センスがある方でした。40代以下の方からはKYさから人気のない方でしたが、私はその人を巻き込む力がある姿と何より部下を育てよう・自身も知識を得ようという向上心がある点を尊敬していました。Bさんと同世代の上司とは、「Bさんか〜」となんだかんだで巻き込まれてしまう愛嬌のある方だったとも思います。部下を育てるとして、経験のため出張に連れてってくれたことからグラフ作成のコツまで、色々面倒を見てもらった点は感謝しかないです。こんな人間になりたいと思いました。
Bさんは憎めないキャラで定年後もなんだかんだで出向したり、嘱託になったり、今も元気に職場にいらっしゃるようです。

中国出張中、観光名所でなぜか
Bさんのランニングに付き合った思い出
(私はサイクリング)

こうしてみると、人を巻き込む力のある人はとても魅力的ですね。

今のコンサルの仕事を始めて思うのは、プロジェクトベースで仕事するので、クライアントと同僚含めてなかなかのペースで出会いと別れが繰り返されるということ。
すぐに別れが訪れるので、人生を変えるほどの深い付き合いに至らないのも感じます。同僚同士もビジネスライクな人が多い。そして常に評価がつきまとうので、上司に対して心を開くまでには至れてない自分。一方で、その関係を乗り越えられた人が伸びている様子も感じています。
人懐こく付き合えるまで時間をかける私にとって、この壁を突破することが容易でないのが悩みです。AさんBさんのように人を巻き込む力を身につけたい。

プロジェクトがころころ変わるとは言え、ちゃんと職場に受け入れてもらえている感もあり、寂しさを感じることはないです。入社してわりと早い段階で、30代でもこの関係築けるんだと感じるほど、同僚同士が仲良くなれたプロジェクトがあったことは幸運でした。この時の体験がまた味わえたらいいなぁと思っています。

これからまだ、素敵な出会いが待ってるでしょうか。期待しています。

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