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『お腹のポジション』からの言葉

先日、オンラインでスピーチ勉強会に参加してみてました。
なぜなら、私、人前で話すのが超イヤなのです。でもでも、それをなんとかしたいと常々思っておりました。
講座を受講して、またしても自分軸の弱さに気付かされました。

スピーチのコツの中に、『本心を語る』というものがありました。
「『本心を語る』かぁ~。うう~ん…」と唸る私。苦手意識のアンテナに見事に引っかかりました。そもそも話すこと自体苦手なのは、この部分に問題がありそうだと以前から薄々気付いていたからです。

講座では言葉には3つのポジションがあると教えて頂きました。

● 頭のポジション:覚えた言葉を唱えているだけの言葉
● 胸のポジション:うわべの言葉
● お腹のポジション:本心からの言葉

「伝わる」ってどういうこと?~スピーチ勉強会(3回目)に向けて

私は相手が求めているであろう言葉を話そうとするクセがあります。思考をあれこれと自分勝手に走らせる ”妄想族” です。良い印象を持たれたいとか、否定・批判されたくないという気持ちがあるからだと思います。

そのせいで求められているであろう言葉や当たり障りのない言葉を勝手に探し始めます。結果、うわべの言葉、『胸のポジション』からの言葉を返してしまいます。本音と建前では、建前がほとんどを占めている感じです。

頭の中は、いつも相手の考えを推測(妄想)していて忙しく、いろいろ考えているうちに自分の話していることが分からなくなって頭の中が真っ白。「今、何を話していたんだっけ。」ということも良くあります。

他人の頭の中は正確には分かりません。そのことは知ってはいるつもりです。しかも、自分独自のフィルターをかけて妄想するので、かなり不確かなモノなのにも関わらずやってしまいます。

そして話した後、すっきり感がなかったり、自分の意見が言えない自分を情けなく思ったり、自分へのダメ出しが始まります。そんなことをしているので、自己肯定感を下げてしまいます。またまた自分軸の弱さを実感し、落ち込むループと疲労感…。「こんな自分、どうにかしたいな」と、いつも思っておりました。

では、『お腹のポジション』の言葉で話すにはどうしたらいいのでしょう?講座の終わりに質問してみました。こんなのスピーチの技術以前の問題で、質問したら的外れかなとも思いました。でも、思い切って聞いてみました。

主催者の方に「本心をストレートに出せるようになるには、安心できる場で少しづつ自分の意見を言うことに慣れることが大切」と教えて頂きました。

私は最近、安心できるコミュニティや仲間との場では、以前より自分の気持ちを話せるようになってきた感覚があります。noteもそのような場の一つだと思います。これを少しずつ続けていけば『お腹のポジション』の言葉を伝えることができるようになるかなと思いました。

また、「質問は他者貢献になる」ということを教えて頂きました。
「こんなことを疑問に思っているのは私だけだよね」なんて思うこともしばしば。質問するのをやめてしまったり、当たり障りのないことを質問したりしてきた私にとっては、目からウロコでした。

いろいろなところで「質問はありませんか?」と言われることがあります。そして、シーンと静まり返ってしてしまう場面ってみなさんも経験されたことありますよね。それって、私のように「自分の質問なんてくだらない」と思っている人が結構いるってことかも、と感じました。

私が質問することで、同じ疑問をもっている人の問題がクリアになったり、また別の人にとっては、それまで考えなかった事について考えるきっかけになったりするわけです。もちろん自分自身の疑問をすっきりさせて、より深く考えることもできます。

こう考えれば、「私の話すことは意味がないよね」みたいな自己判断で『お腹のポジション』からの疑問や言葉をなかったことにする必要はないですよね。

そして、もう一つ気付いたこと。言いたいことが言えない、または言わない選択することは、自分を我慢させているっていうこと。

これって、「ハイハイ、くだらないことは言わなくていいから!」とポイっと自分で自分を隅に追いやっているような感じがします。

これって、可哀そうすぎる…。
自分に優しくない…。
私が理想とするセルフコンパッションにほど遠い…。

しかし、本心だとしても誰かを傷つけるようなことを言葉にするのは論外です。他の人に本心を伝えないことで問題になるのは、等身大の自分自身を理解してもらえないこと。偽りの自分を見せてしまうこと。

その上、「言わなくても察してくれるよね」と期待するなら、コミュニケーションを完全に歪ませてしまいます。それは、相手にとっても自分にとっても悲劇です。

始めは、上手く話せるようになりたいと思い受講したスピーチ講座ですが、自分のコミュニケーションのクセに気付かされました。結局、モヤモヤや苦手意識の原因を作っているのは、私自身。少しずつでも、『お腹のポジション』の言葉を表現しながら自分軸を育ていきたいです。

そして、知らないうちに身に付けてしまった、おかしなコミュニケーションのクセを軌道修正していこうと思います。心軽やかに生きられるようになるために、日々、気付いていくことが大切だなと感じています。




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