ひょうたんは毒?食用ひょうたんとの違いとは?②
前回、縁起物のひょうたんのしば漬けから、観賞用のひょうたんの有毒成分ククルビタシンと食用ひょうたんについて書いて、ますます食用ひょうたんに興味を持ちました。
そんなひょうたんの有毒成分、ククルビタシンですが、近年の研究で、がん細胞の増殖を抑える抗がん作用がある事がわかってきているとか。
植物って、いろんな秘めた能力があって、楽しいですね。
栽培にあたり、いろいろ勉強になりました。
私は学名や族名などに興味があり、植物の事を書くときは載せてましたが、交雑の事など考えると、今回ほど、栽培でも必要だと感じた事はありませんでした。
〈食用一口瓢箪〉
(しょくようひとくちひょうたん)
英名 Edible Bite-size Bottle Gourd
ウリ科 ユウガオ属
アフリカ原産 蔓性一年草
学名 Lagenaria siceraria
属名の「Lagenaria(ラゲナリア」は
ラテン語の 「lagenos=瓶」が語源
種小名の「siceraria」は、「酩酊する」という意味
食用に改良された苦味の出ない種類
食用
産毛が生えている5cm以内くらいの若く小さいうちに収穫し食用に。
しば漬け、奈良漬、たまり漬、炒めものなどにして食べる
蒔きどき 4月下旬~5月(直播)
〈種子の販売〉
食用ひょうたんの種子ですが、種子の販売は少なく、取り扱いは、市川種苗店さんでは、「食用ひょうたん兵太(ひょうた)くん」、野口種苗さんでは「食用一口瓢箪」で取り扱いがありました。
野口種苗さん
食用一口瓢箪
前回も書きましたが、食用の栽培の際は、毒性が出ないよう、同種族の交雑には気をつけてくださいね。
交雑で思い出したのですが、かなり前に消費者が買ったオクラの種子についてのクレームに、野口種苗さんが誠実に調べて交雑ではないか?と原因を調べながら謙虚に対応しているやりとりを見て、感動した事を思い出しました。
今回は、食用ひょうたんの育成と食用の際の注意点についてで、市川種苗さんのHPやブログの説明がとてもわかりやすく、丁寧な解説に感心してしまいました。
有毒だから排除するではなく、知識を得て育てたり、食べる事はとても大事ですね。
そして、豊富な知識と共に種子を守り販売する優良でありがたい日本の種苗会社を守るためにも賢い消費者となり守っていきたいですね
市川種苗店で取り扱いの食用ひょうたん兵太(ひょうた)くんの種子のパッケージにも食用は5cm〜10cmのうちにとなっています。
今回も前回同様、市川種苗さんのHPやブログを参考にさせていただきました
市川種苗さんブログ
そして、野口種苗さんのHPも参考にさせていただきました。
野口種苗さんのHP
種子を守る人たちに
感謝♾合掌