青空レースフラワー漢方ツルドクダミ
ベランダに行くとツルドクダミの蔓が2階まで登り花が満開でした。
以前は地植えしていましたが、繁殖力旺盛なので、今は鉢植えで育てています。
私はこの青空にレースのカーテンを広げたようなツルドクダミの花が大好きです。
ツルドクダミは、漢方薬では、根が膨らんでいる部分(塊根)を乾燥させたものが「何首烏(カシュウ)」という生薬で知られています。
ツルドクダミと言っても、ドクダミとは違う種類で、あの独特のドクダミの匂いはありません。
葉がハート型でドクダミの葉に似ているのと、つるになる事から名付けられたらしく、花もドクダミ科のドクダミとは同じ白い花でも全く違う、タデ科の植物です。
ドクダミ科 ドクダミ
タデ科 ツルドクダミ
ツルドクダミ(蔓蕺草)
学名 Polygonum multiflorum
Polygonumはギリシャ語の「多い(polys)」と「膝、節(gonu)」
multifloraはラテン語で「multiflora(花が多い)」を意味する
中国原産のタデ科のつる性多年草
学名のPolygonumのgonuは、根茎の膨らんだ節が多くあることに由来しているそうです。
ツルドクダミの茎はつる性で長さ1~2 m近くまで伸びます。9~10月にとても小さなを咲かせます。
漢方では、ツルドクダミの根の膨らんだ塊根を何首烏(カシュウ)という生薬として利用します。何首烏(カシュウ)を日干しにしたものを煎じて服用するそうです。
古くから民間では滋養強壮や子孫繁栄や若返りの薬として薬膳材料や薬用酒原料として親しまれてきたそうです。
何首烏(カシュウ)は白髪や脱毛に効果のある生薬として知られ、それは、昔、唐の時代に何(か)という名前の白髪の老人が、仙人から教えられた草の根を食べていたら、頭(首から上)がカラスのように黒くなり驚くほど若返ったという伝説から生薬の何首烏(かしゅう)という名前が付いたそうです。
成分はアントラキノン類のエモジン、スチルベン配当体、タンニンなどが含まれており、
薬理作用として血中コレステロール低下、血糖降下や感染症予防などが知られ、現在の生活習慣病に合う生薬だそうです。
現代科学的にも血中のコレステロールを抑制し動脈硬化を予防する働き、心臓の機能を強め冠状動脈の血流量を増やす働き、血糖降下や感染症予防など、生活習慣病を予防し老化を食い止めるさまざまな効果も報告されているらしいです。
漢方では当帰飲子や何首烏丸に使われていて、当帰飲子はかゆみのある湿疹に、何首烏丸は虚弱で腰や膝がだるく無力で早期老化、帯下に使用されます。
とにかく、腎機能低下による疾患に良さそうですね
食品として滋養強壮の効果を期待した薬酒や、何首烏(カシュウ)を煮出したエキスを使ってスープや煮込みに利用されているそうです。
それ以外の若葉、若芽は、おひたしや天ぷらなどで食べることができるそうです。
私はお浸しにしてたべたり、豆乳マヨネーズと玉ねぎ、ピクルスと合わせてタルタルソースにしたりしてみました。
煎剤としての利用は
何首烏(カシュウ)1日5~10gを600ccの水で煎じながら約半量まで
煮詰めたものをこして、空腹時に飲みます。
※大量に飲むと便が柔らかくなりすぎるそうなので注意が必要です。
また、組み合わせ的に良くないものもあるそうなので、調べて利用した方がよさそうですね。
引用、参考にさせてもらったふたば漢方薬局さんで手に入るので、ご使用の際は相談するのも良いですね。
植物の潜在能力にまた、胸がときめきました。
より、ツルドクダミが好きになりました。
〈参考〉
ふたば漢方薬局 ツルドクダミ
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