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あらためて、小学生がプレゼンをする効用 1.理解の深まりと定着

こんにちは。

小学生の子どもにその日の授業内容をテレビ電話で説明してもらい、それに対して大人の聞き手が質問、フィードバック、アドバイスを行う活動について、あらためて、その効用を考えてみたいと思います。(ここ数回の記事を見返してみると、いまひとつまとまりがないように感じられましたので…)
どうかお付き合いください。

1.理解の深まりと定着

子どもが授業で学んだ内容を説明することは、ただ知識を伝えるだけではなく、自分の中でその知識を再構成し、整理する重要なプロセスです。特に小学生の場合、新しく学んだ内容をそのまま受け入れるだけでなく、それを自分の言葉で説明しようとするときに、頭の中で情報がより深く結びつきます。この「説明する」という行動が、学びを深め、記憶を強く定着させる助けとなります。

たとえば、子どもが算数の授業で「分数の足し算」を学んだ日、テレビ電話でそのことを説明します。子どもが
「今日は分数の足し算を習った」
と言うだけではなく、大人が
「分数を足すときに、どんなことに気をつけるべき?」
と尋ねることで、子どもは自分が学んだポイントを再確認します。
「分母が同じでないと足せない」
という基本的なルールに気づき、頭の中でそれをもう一度整理することで、単なる暗記ではなく、理解を深める機会が得られます。このように説明と質問がセットになると、自然に「どうしてそうなるの?」
を考える時間が増え、理解がさらに定着します。

また、国語の授業でも、説明によって理解が深まるケースがあります。たとえば、子どもが「今日の授業で読んだお話は、主人公が友だちとけんかをして仲直りする話だった」
と言うと、大人が
「どうしてけんかをしたのかな?」
と尋ねます。
ここで子どもは、ただ内容を要約するだけではなく、登場人物の心情や行動の理由について考える必要があります。
さらに
「どうして仲直りできたのかな?」
と問いかけられると、子どもは物語の中の人間関係や出来事の流れをより深く理解することになります。
こうして、物語の表面上の出来事だけでなく、その背後にある感情や人間関係を考える力が養われ、読解力が向上していきます。

このように、テレビ電話を使って授業内容を説明する活動は、子どもが学んだことを自分で整理し、説明することで理解が深まる大きなチャンスを提供します。
説明する過程で、大人からの質問やフィードバックによって、知識をさらに深め、記憶に定着させることができます。
算数、国語だけでなく、理科、社会など、あらゆる科目でこの効果は見られます。

いかがでしょうか?

もし差し支えなければ、ご意見をお寄せいただければ大変うれしく思います。
お待ちしていますね。
 
それでは、次回を、どうぞお楽しみに。


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