「炭酸水と犬」を読んで
📘炭酸水と犬📘砂村かいり
アラサー男女の恋愛物語。9年も付き合った彼氏から「もうひとり彼女ができた」とある日突然告白される。
いやこれほんとめちゃくちゃ面白かったです。読みやすいとかそういうレベルを超えてこの世界に惹きこまれました。読むのが楽しみで仕方ない一冊でした。
この恋愛小説を読む前は「私はもう大人だし色んな恋愛をしてきた。浮気のひとつやふたつで大騒ぎする物語ってありふれてる。どれどれ若い人の恋愛ってどんなものか冷静に分析しながら読むとしよう」とか思っていた私。
読み進めていくうちに
「きゃーー!それはムリムリ!!」
「うわー!!ヤバイヤバイ!!」
「えーー!マジか!うそーー!」と自分の中の喜怒哀楽の感情が湧き出て止まりませんでした。笑
彼の身勝手さに、9年という付き合いの年月がそれを許してしまう瞬間。あぁーわかると共感する部分、イヤイヤ!ムリやって!とツッコむ部分。
彼の好きになった彼女の登場がまた、めちゃくちゃ面白くて。これはただのドロドロした恋愛小説ではない。リアルにアラサーの男女の結婚前の恋愛事情を描いていると同時に、著者のユーモアとセンスに脱帽です!
ラストどうなる?どうなる?とこんなにも目が離せない恋愛小説は私の中で今年ダントツ一位です!この著者さんのストレートでいて繊細な描き方大好きです。
この小説について読んだ人と語り合いたい。他の作品も買いました!楽しみです。
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