変化に強いチームを作るコツ
メンバーが今までのやり方に縛られて、変化に対し消極的
これはリーダーからよく聞く悩みです。
そもそも人は大きな変化や急激な変化を嫌うものだと言われています。その理由には諸説あるようなので、興味のある方はご自身で調べてみてください。
明日を見ている現場スタッフと、1年後を見ているリーダー
仕事における変化は基本的に「改善」活動です。今までよりも良くしようという思いでリーダーはチームに変化を加えようとします。しかし現場で働いている人からみると、今まで慣れ親しんだやり方の方が”楽”で”早い”ということがあります。
”慣れていて早い”は現場スタッフからみると、「チームにとっての善」です。変化しなければ明日も今日と同じスピードでできるのに、やり方を変えることで、習得するまでの時間がかかる。それならば変化しない方がいいという考えます。
一方、リーダーは変化することによって将来の生産性向上(あるいは品質の向上)を見据えています。習得期間は一時的に時間もかかり混乱するかもしれないが1年後には今よりも良くなっている。と考えます。
この両者の差を埋めるために、リーダーは現場スタッフが理解するまで根気強く説明するしかありません。一時的には時間もかかるかもしれないが、3か月後にはこのように改善しているなどと変える意義を説明します。
「上司の決めたことは絶対だ!黙って言うことを聞け!」で皆が動いた時代は終わっています。絶対王政的リーダーシップは現代では通用しません。よほどの実績とカリスマ性がない限り、そういうリーダーの元からはスタッフが離れてしまいます。
自分で自分の城を壊せ
変化が進まないもう一つの理由は、リーダーが進んで変化にチャレンジしていないからです。
いやいやリーダーは変化を求めているのに、変化しないのはスタッフだという声が聞こえてきそうです。#どこから?
リーダーが承認して決めたルールを、スタッフの手で壊したり変更したりすることはできません。手を加えられるのはリーダーだけです。
現状に合っていないと気づいていても、スタッフがルールの廃止や変更を上司であるリーダーに提案するのは難しいことです。
今のルールが現状に合っているか判断し、ルールの廃止や変更を提案するのは、そのルールを作ったリーダーの役割です。
しかし、一生懸命考えたルールが今の状態には不適合であることを認め、自らの手で廃止するという決断は、リーダーにとって決して易しいことではありません。
もう一度言います、改善のための廃止や変更はリーダーにしかできません。
自らが作ったルールを点検し、必要ならば自分で壊す。リーダーが率先して実行しているチームでは、スタッフの変化に対する耐性が強くなり、結果として状況に合わせてどんどん変化できるチームへと進化していくのです。
スタッフに変化を期待するなら、リーダーが率先して変化しよう。
立崎直樹
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