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H a p p a n o U p d a t e s - No.238

4月の葉っぱの坑夫の更新情報です。『小さなラヴェル….』の連載は終わりましたが、評伝や手紙など「モーリスとラヴェル」プロジェクトはしばらく続きます。6月からは新たなコンテンツ(エストニアの作家アウグス・ガイリの長編小説)をスタートさせる予定です。また今年中に3つの本を出版する計画があり、いま準備を進めています。そんなこともあり、来月5月の通常の更新はお休みします。
・モーリス・ラヴェルの生涯
・わたしはラヴェル:手紙・文章・インタビュー
・今月のピックアップ
・最近思ったこと、考えたこと
・絵本制作日誌2020 --- 2022
タイトルフォトは進行中の絵本プロジェクトの表紙案から

モーリス・ラヴェルの生涯
マデリーン・ゴス著 だいこくかずえ訳

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XIX. 後悔なし
モーリス・ラヴェルの最後の日々を綴った章です。ラヴェルを襲った自動車事故とその後のからだの不調、そして脳の手術。ラヴェルの最晩年は、意識は明瞭なのに、そして頭の中に音楽が、曲想が満ちているのに、それを書きとることができない苦しみの日々で埋められました。そのそばにはいつも、バイオリン奏者で一番の友エレーヌ・ジュルダン=モランジュがいました。
*この作品はラヴェルの死後まもなく書かれた、英語による初めてのラヴェル評伝です。当時著者はパリに滞在中で、ラヴェルの弟や友人たちから直接話を聞いてこれを書きました。(全20章ありますが、公開は順不同です)

わたしはラヴェル:手紙・文章・インタビュー
テキスト:モーリス・ラヴェル  訳:だいこくかずえ

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第9回更新
[手紙] ラヴェル ← → ストラヴィンスキー 1915.1.2 — 1915.1.10
この二人に取材したことのあるスペインの記者によると、ラヴェルとストラヴィンスキーは「小さくて、痩せていて、重量感のないからだつきがそっくり」だそうです。会う約束のあった二人の間で交わされた、短いけれど親しみと尊敬のこもった手紙をお楽しみください。

アービー ・オレンシュタイン編 "A Ravel Reader: Correspondence, Articles, Interviews”より、友人や家族に宛てた手紙、自作や他の作曲家についてのコメント、レクチャーやインタビューなどを選び、日本語にして紹介します。

今月のピックアップ | Choice of the Month
新しい旅立ち
ムバンガ・ムラパ
だいこくかずえ:訳

photo by Lubuto Library Partners(CC BY-NC 2.0)

旧サイト「とりうたうあたらしいことば」から、1973年生まれのザンビアの英語作家の作品です。主人公のムレンガは都会育ちの若者で、田舎町に新任教師として出向きます。そこで体験する様々なギャップ(アフリカの都会と田舎の間にある)を克服し、なんとか暮らしに馴染もうとします。非常に真摯な態度で書かれた、心打たれる優れた小説だと思います。
Another Life by Mubanga Mulapa

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
04.08/22 演奏と翻訳は似てる?......再創造とは
04.22/ 22 キエフ = キーウは、バイリンガル都市?!
ここでは、そのときそのとき気になったことを文章にしています。ひとつのアイディアあるいは疑問から考えを起こし、いろいろ(事実関係など)調べつつその結果を受け、書くことでまた考えとやって、なんとか最後にたどり着いています。書きはじめは結論なき状態です。

□ 絵本制作日誌2020 --- 2022
04.15/22 制作再開!『フラミンゴのあしはなぜ赤い』
この日誌、2年ぶりの再開です。止まっていた制作が再始動。今年の夏から秋にかけての出版を目指しています。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org


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